01-lane

事の起こりは、駅長の一言



「路線、増やすか」



その一言に俺達は固まった
普通の列車ならまだしも、駅長が増やすと言い出したのは…



『じっちゃん、本気でバトルトレイン増やすのか!?』

「うむ」



バトルトレイン増線
ここ最近、挑戦者の数が右上がり傾向。それにともない…って事だろうが、無理だろ



「駅長、申し訳ございません。私達…これ以上は…」

「ぼく達倒れちゃうよー」



挑戦者が増えた事で、コイツらの負担が増加。当然必然的に、俺達整備士の仕事も増加

整備士達もコイツらに負け時劣らずの、結構ハードスケジュールを強いられてる


つかまずこの双子、最近休み無く働いてっから



『じっちゃん、やめろ。コイツらを過労死させてぇのか』

「何を言うとる。サブウェイマスターを増やせばいいだけじゃろ」

「そんな簡単に言わないでよー」



とうとう呆けたか?

サブウェイマスターは鉄道員達の頂点、と表現したって良い。んなヤツらがホイホイ増員出来る訳がねぇ



「いるじゃろ。ワシの目の前に、サブウェイマスターになれる程の実力を持っとるヤツが」

「「………………あ」」



じっちゃんの言葉に、ノボリとクダリの視線が俺に向く

待て、まさか……



『……………俺?』



突然の

(…確かにサータなら…)
(…出来るかも…)
(早まるなぁ!俺は整備士だぁぁ!!)


***
突然の人事異動(笑)


11.11.13.

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