事の起こりは、駅長の一言
「路線、増やすか」
その一言に俺達は固まった
普通の列車ならまだしも、駅長が増やすと言い出したのは…
『じっちゃん、本気でバトルトレイン増やすのか!?』
「うむ」
バトルトレイン増線
ここ最近、挑戦者の数が右上がり傾向。それにともない…って事だろうが、無理だろ
「駅長、申し訳ございません。私達…これ以上は…」
「ぼく達倒れちゃうよー」
挑戦者が増えた事で、コイツらの負担が増加。当然必然的に、俺達整備士の仕事も増加
整備士達もコイツらに負け時劣らずの、結構ハードスケジュールを強いられてる
つかまずこの双子、最近休み無く働いてっから
『じっちゃん、やめろ。コイツらを過労死させてぇのか』
「何を言うとる。サブウェイマスターを増やせばいいだけじゃろ」
「そんな簡単に言わないでよー」
とうとう呆けたか?
サブウェイマスターは鉄道員達の頂点、と表現したって良い。んなヤツらがホイホイ増員出来る訳がねぇ
「いるじゃろ。ワシの目の前に、サブウェイマスターになれる程の実力を持っとるヤツが」
「「………………あ」」
じっちゃんの言葉に、ノボリとクダリの視線が俺に向く
待て、まさか……
『……………俺?』
突然の
(…確かにサータなら…)
(…出来るかも…)
(早まるなぁ!俺は整備士だぁぁ!!)
***
突然の人事異動(笑)
11.11.13.
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