18ーlane

「全く、貴女と言う方は…」

『いや…だから悪かったってば…』

「体調管理も仕事のうちでございまし」

「……………あぃ』



クダリと急いで戻ってみれば、ノボリがサータにお説教されてた

ていうか…



「「サータが怒られる所、初めて見た…」」

「おや、おかえりなさいませ」



ビックリした…サータのあんな姿、初めて…

もしかしてノボリさんに頭上がらないのかな?あ、そうだ



「サータの着替え、持ってきたわ。と言うかサータ、あの生活はないわよ?」

「あの生活?」



サータの表情が一気に強張る……自覚はしてるんだ…一応



「食事がレトルトやカップ麺ばっかり」

「………サータ?」

『………スンマセン……』



ノボリさんにギロリと睨まれたサータは、バツが悪そうに布団の中に潜った

……確かに今のノボリさん、私も怖い……



「そういやノボリ、連休考えた?」



ナイス、クダリ!
流石双子だけあって、話題を変えるのが巧い!



「…急に言われたものですし、私も何も思い付きません」



そういえば帰り道にクダリが言ってたわ

サブウェイマスターは他の駅員とシフトが異なるから、週一休めれば良い方だ…って

どんだけ働き詰めなの?



『んじゃ実家に顔出せば良いじゃねーか。お前ら正月も、録に顔出せねーだろ?』

「サータどうするの?」



風邪で声が掠れてるけど、サータの容態は悪化してないみたい

しっかりとした口調で話してるから一安心



『明日までには熱下げる。俺も実家に顔、出してぇしな』

「………………」



実家、か…正直…怖い

私の気持ちを感じたのか、サータは少し歪んだ笑みを向けた



『大丈夫だ、アータ。な?』



高熱で辛い筈なのに…姉さんたら…



「…………うん」



帰郷

(……あれ?連絡、取れない?)


***
夢主妹視点
口調が定まらない…



11.12.17.

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