15-lane

「僕、クダリ。君はアータだよね?」

「……ええ、そうよ」

「「………………」」



きまずっ!気まずいよ!
なに話せば良いか、分からない!!

あ、そだ!



「君、ポケモンバトル好き?」

「生憎だけと、興味無い」



うわー…正反対だ…でもいっか、付けちゃえ



「…なに、これ?」



駅長室の中央にある、大型テレビに出た映像に、アータは目を瞬かせた

聞いて驚くなかれ!



「バトルトレイン、最終後尾のバトル!駅長室でリアルタイムで見れるんだ!」



実は今までなかったんだよ、これ。前にサータに頼んで、設置してもらったんだ!



「サータ…」



画面に映ってるのは、サータと挑戦者の姿



「今の時間だと、サータのバトルだね」

「サータのバトル…初めて、見た…」



ええっ!?
アータってサータの妹でしょ!?バトル見た事ないの!?



「ホント?」

「うん…」



びっくり。まさかサータのバトルを見た事ないなんて!

そういやポケモンバトル、興味無いってたっけ



「…イキイキ、してる…」

「サータはバトルしてる時は、いつもあんな感じ」

「…そう…」



あ、笑った!かわいー!
サータを嫌いっていうの、ウソなんじゃない?すんごい優しい笑顔で見てるし



「サータはね、ポケモンバトルを楽しんでるんだよ」

「…楽しむ?」

「ポケモンバトルを通じて、いろんな事を知る事ができる。だから今も続けてるんだって」

「…いろんな、こと…」



サータは前に僕に言ってたんだ、すごーく強く覚える

勝つ事も大事だけど、おんなじ位に負けた事も大事

どちらからも学ぶ事はあるってね



「…私は、ポケモンバトル嫌い」

「なんで?」

「…ポケモンが傷付くの、見たくない…」

「…………」



やっぱりこの子、優しい子
優し過ぎる子なんだね



「大丈夫!このギアステーションに来る人達は、無理強いをする人達はいないよ」

「………そう…良かった…」



あ、終わった



「さっすがサータ。つよいなー」

「貴方、サータに勝てるの?」

「さあ?バトルしてくれないんだもん、サータ」

「サータらしいわ」



刺々しいのが無くなってる
うん、女の子は笑顔でなくちゃね!



笑顔のチカラ

(………サータ?)
(え?)


***
笑顔は一番の武器



11.12.11.

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