―…許さない
―…絶対に、許さない!!
■■■
「あ、れ?サータ?今日休みじゃ…」
『様子見、ってとこ』
「相変わらずマメだね〜」
単純なヒト
サータと私の区別が付かないなんて
でも仕方ないわ、見分けられるのは両親位だもの
『クダリ…』
「ちょ…サータ?ど、どしたの!?」
クスクス…
慌てる、慌てる。サータは腕を組むなんて事、しないでしょうからね
『どうも、しないが?』
「ぼ、ぼく、まだ勤務中なんだけどっ!?」
それがどうかした?
私にとっては関係無いわ、これからどうしよう?このまま…
「何をなさっているのですか、クダリ?」
「ノ、ノボリ〜!サータがおかしいんだよ〜!!」
あら、このヒト
サータと一緒にいたヒトよね?丁度良いわ…
「……どちら様でございますか?」
『…え?』
「確かに貴女様はサータに瓜二つでございます。ですが、サータではありません。貴女様は…どちら様でしょうか?」
う、ウソ…
私とサータを、見分けられた?両親しか見分けられない、私達を?
「え…?サータじゃ、ないの?」
「非常に似ていらっしゃいますが、サータではありません」
『…………』
このヒト、何者なのっ!?私の計画をダイナシにしてくれてっ!!
『オイ、そこら辺にしろ』
あら、本人のご登場?
もう少し遊びたかったんだけど…
『何してんだ、オメェは』
もう一人の君
(ノボリ、駅長室貸せ)
(どうぞご自由に)
(うら、来い)
(ちょっと!?引っ張らないでよ、野蛮人!!)
***
うっわ、ベタネタ…
11.12.03.
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