11-lane

―…許さない

―…絶対に、許さない!!



■■■



「あ、れ?サータ?今日休みじゃ…」

『様子見、ってとこ』

「相変わらずマメだね〜」



単純なヒト
サータと私の区別が付かないなんて

でも仕方ないわ、見分けられるのは両親位だもの



『クダリ…』

「ちょ…サータ?ど、どしたの!?」



クスクス…
慌てる、慌てる。サータは腕を組むなんて事、しないでしょうからね



『どうも、しないが?』

「ぼ、ぼく、まだ勤務中なんだけどっ!?」



それがどうかした?
私にとっては関係無いわ、これからどうしよう?このまま…



「何をなさっているのですか、クダリ?」

「ノ、ノボリ〜!サータがおかしいんだよ〜!!」



あら、このヒト
サータと一緒にいたヒトよね?丁度良いわ…



「……どちら様でございますか?」

『…え?』

「確かに貴女様はサータに瓜二つでございます。ですが、サータではありません。貴女様は…どちら様でしょうか?」



う、ウソ…
私とサータを、見分けられた?両親しか見分けられない、私達を?



「え…?サータじゃ、ないの?」

「非常に似ていらっしゃいますが、サータではありません」

『…………』



このヒト、何者なのっ!?私の計画をダイナシにしてくれてっ!!



『オイ、そこら辺にしろ』



あら、本人のご登場?
もう少し遊びたかったんだけど…



『何してんだ、オメェは』



もう一人の君

(ノボリ、駅長室貸せ)
(どうぞご自由に)
(うら、来い)
(ちょっと!?引っ張らないでよ、野蛮人!!)


***
うっわ、ベタネタ…



11.12.03.

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