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もし舞台がシンドリアではなく煌帝国だったら…



『ふぅ』



煌帝国に留まる事、早数年
最初の頃下町で働いていたが、運が良かったのか今は宮廷で武官務めだ

女官の話も上がったが、正直それは俺に向いてないと思ったので、丁重にお断りした。何より身動き取れないからな



『どうなってやがる』



南の島にあったシンドリアもそうだが、ここはそれとは別の意味で厄介な事になっているじゃねぇか

シンドリアは国王が複数金属器所持者であり、また国内にも何人か金属器持ちを抱えている。その為にか悪魔を引き寄せる傾向があった
…まぁここら辺は何とかしたから良しとする

問題はこの国だ
現皇帝長男…つまり第一皇太子が複数金属器所持者であるが、流石にシンドリア王より数は少ない。だが彼の弟妹殆どが金属器持ちで、ある意味シンドリア王と変わらぬ位の数を所持している事になる…ここまでは良い、ここまでは

問題視するのは、異常過ぎる障気
尋常ではない密度の障気が国中に漂っているのだ、特に宮廷が酷ぇ

出現する悪魔が少ないのにも関わらず、この異常な障気。有り得ない



『つかこんな中で良くもまぁ、生活出来るもんだよ…』



恐らく市中では流行り病と称して、市民が障気に当てられている事だろう
手は尽くしているものの、俺一人の力じゃどうにもならん



『アル・サメーンの魔女の二つ名は伊達じゃないってか?巫山戯るな』



障気の出所は既に分かっている

練玉艶
現皇帝妃にして、前皇帝の元妃…そしてアル・サメーンの手先だ

だがいつまでもお前の思い通りになると思うな



『エクソシスト、ナメんなよ?』



if 1夜 対抗勢力


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