08ーlane


「は、い?…今…なんと仰いました、でございます?」

『ですから。ノボリさんの彼女に、私が抜擢されました』



わー…驚いてらぁ
無理無ぇわ。俺だってさっき言われて、しこたま驚いたばっかだし

発案したヤツ、本当に何考えてんだか…



「い、一体…ど、どういう…?」

『御気持ちは分かりますが、落ち着いて下さい。私も先程聞いて、驚いたばかりですから』

「……失礼しました。一体どういう事でしょうか?」



流石ノボリ。冷静になるのが早ぇわ…



『女性問題、仕事にまで差し支えています、よね?』

「っ!?……その通りでございます」

『それに皆さんが心配した結果がコレです』



―…恋人、彼女

ノボリにその存在が発覚すれば、彼に執着する女性も諦めるだろう…と言うのが、皆の考えなんだが…



「上辺の恋人、ですか。しかしあの方がそう簡単に、諦めるでしょうか…」



オイ、どんだけだ?
コイツが弱音吐くなんて、早々ねぇぞ!?

……まぁ。んな簡単にいくとは、俺も思っちゃいねぇ



『それは私も些か不安がありますが…何もやらないよりはマシでは?』



現状回復するにゃ、これしか…いや、手がねぇ


ギアステーションには俺以外に、女性がいない

双子目的に就職してくるミーハー女達を阻止すべく、駅長が男性のみ採用してっからだ


因みに俺は、特殊ケースとして認められたクチ。あ、清掃員のオバちゃん達は除く


とにかく。俺という存在が、ノボリの虫除けになりゃ良いが



「…そう、ですね。サータ様…大変お手数をお掛け致しますが、宜しくお願いします」



ホントだよ…お前のファンの反応が、今から怖ぇ…



『こちらこそ』



偽造彼女

(所で発案者は、どなたなのでございますか?)
(白いボスが発案者、と聞いてます)
(クダリッ!)
(御心配なく。白いボスには説教しておきましたので)
(…………は、はぁ)


>お兄ちゃんが心配な弟


11.10.05.エムブロ記載
11.10.18.編集・記載


mae tugi


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