extra

extra/番外編


「サータ!昨日休んだでしょっ!」

『…俺がいつ休んだって、俺の勝手だろーが』

「昨日はハロウィンイベントがあったのにぃー!」



昨日、10月31日はハロウィン
だからギアステーションも、ハロウィンイベントを開催したんだ

みーんなで仮装して、飾り付けもハロウィン風にして、バトル車両も特別ルール!


………なのに、サータやすんだ!



『るせぇ。俺が休んだ所で、イベントは出来るだろうが』

「ちょ、サータ!」



眉を寄せながら、サータはどっか行っちゃった…

僕が言いたいのは、そんな事じゃないのに!



「クダリ、お止めなさいまし」

「ノボリ…でも…」



サータが去った後を眺めてると、ノボリが苦笑いをしながら来た

……みんな一緒じゃないと、楽しくないよ



「クダリ。サータ様は昨日、イベントに参加していらっしゃいましたよ」

「えっ!?でも…」

「ただし。私達とは違う参加方法ですが」



違う、参加方法?
首を傾げる僕にノボリは、珍しく微笑みながら一枚の写真を差し出した

………珍し!こんなに柔らかく笑うノボリ、久しぶり!



「……クダリ。貴方今、何か録な事考えてませんでしたか?」

「ないない」



ノボリは相変わらず、勘良いなぁ…差し出された写真を受けと……え?



「サータ様は私達と"違う参加方法"で、昨日は参加していました。それがその証拠でございます」

「こ、こ、こ、これ…!?」



写真に写ってるの、仮装してるサータじゃない!?

慌てる僕に、ノボリは小さく笑みを浮かべた



「昨日のイベントに、親子ダブルバトルを開催しましたのを、覚えていますでしょう?」

「え?あ、うん…」



基本、バトルを出来るのは決められた年齢に達した人達。小さな子達はバトルが出来ない

だから僕達はシティに許可を取って、保護者同伴のバトルイベントを開催したんだ


少しでもバトルの楽しさを知って貰いたくて



「写真に写っている女の子はイベントに参加する予定だったのですが、ご両親の急な都合で参加出来なくなったんです」

「えっ!?」

「それを見かねたサータ様が、彼女の保護者代理として名乗り出たのです」



あ、だから
サータの隣に小さな女の子が写ってるんだ

お姫さまの仮装をしてる女の子の隣には、サブウェイマスターの仮装をしたサータ…


ってサブウェイマスター!?しかも黒いコートじゃん!?



「…ノボリ、コレ…」

「…何も仰らないで下さいまし…」



あからさまにノボリは、僕から視線を逸らした

サータ…ノボリのコート、使ったんだ…無断で


それにしても…



「何でございますか?」

「ううん、なんでもない」



写真に写ってるのは、サータと女の子とノボリ

仮装してるとはいえ…これ、親子に見えるんだけど…



「そう思うの…僕だけじゃないよね…」



ハロウィンの翌日


(ていうかさ)
(どうしました?)
(冗談抜きでサータ、似合いすぎ)
(………それは私もお思いました)


***
ハロウィンが過ぎたから浮かんで出来たネタ(笑)
時期的に09〜10の間を希望←え

因みに夢主、ノボリのコートだけを掻っ払いました。後は自前


11.11.01.書き下ろし


mae tugi


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