「サータ克服しよ!」
「………突然何を仰るんですか、クダリ」
もう僕限界っ!ノボリは勘違いしてる!ホントはスゴク良いヒト!!
そりゃ口は悪いし、あんな態度だけど…それだって口の悪さを気にしてるから
「サータの良いトコロ知ったら、少し違うかもよ?」
「そ、それは…」
「とにかく行くよ!!」
――ケース1 迷子
「あ、サータはっけん!…あの小さな子は?」
「どうやら…迷子の様ですね」
ホームでサータの姿を見つけたら、小さな女の子がいっしょ
「めちゃくちゃ泣いてるーってどしたの、ノボリ?」
「クダリの幼い頃を思い出しまして…」
むっ!それ、いくつの頃の話だよ!!
「もぅ!あ、泣き止んだ」
「懐かれてますね」
「子供好きなんだって!」
サータは子供好きで子供に懐かれやすい、って前言ってたっけ
「意外、でした」
――ケース2 職場
「…こちら、は?」
「整備士さん達の待機室!」
ノボリが知らないのも無理ないよ、他の駅員さん達も中々来ないしね
「やってるな、白いボス」
「副長!ごきょーりょくかんしゃ!」
緑のツナギに背の高いダンディな渋ーいこの人こそ、サータの腹心さん!
「副長?」
「サータの右腕さん!」
副長はサータの次に偉いヒトなんだよ
実は整備士さん達にも担当車両とか役職とか階級とか、結構色々あるんだ。それは彼らが付けてる腕章で一目瞭然!
で。整備士で一番偉い整備士長のサータと、次に偉い副長だけ、腕章じゃなくて金と赤のピンバッチ
何でもトップに立つ者に相応しい形の物にしろ、って駅長からのお達しなんだって
「簡単に言えばな。ウチの隊長不器用で…いやはやスンマセン」
副長さんは礼儀正しくて、頼れる人なんだよ
一部の整備士さんから、オトンて呼ばれてるくらい!
「いえ…あの…差し出がましい質問失礼しますが、サータ様より年上の様ですが…」
「整備士は実力主義でな、年齢は関係ねぇんだよ」
そうそう、駅員と整備士の違いはソコなんだ
整備士さん達は年齢や経験問わず、実力に合わせて昇格が決まる
副長さんは整備士さん達の中で一番の古株、なのに最年少のサータが一番偉いのはその為
でもライモンシティのステーション独自体制だ、って前にサータが言ってたなー
まぁ、とにかく
「だからサータはすんごいの!」
――ケース3 駅員達
「…まさか、他の駅員達にあんなに慕われてるとは」
「サータの性格、さっぱりしてるからねー」
さっぱりって言うか、姉御肌っていうのかな?
とにかく他の駅員達にも、サータは好評
「……ならば何故、私にだけあの様な態度を取るのでしょうか…」
あ、ヘコンでる…珍しい…
「(自業自得なんだけど…なぁ…ま、いっか)」
整備士長の一面
(ノボリが?)
(ええ。いい加減に許してやっらどうっすか?)
(ヤダね)
((初対面で男と間違えられたの、まだ引きずってんのか…))
>初回掲載時は会話文だけだったという、とんでもない回…(汗)
11.09.30.エムブロ掲載
11.10.12.編集・掲載
mae tugi
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