lastーlane


『だぁ…疲れたぁ…』



点検が一段落着いた所で、ボス二人に報告

…した後、一気に力抜けた…



「お疲れー」

「お疲れ様です、コーヒーいかがですか?」

『くれ』

「承知しました」



苦笑を浮かべながら、ノボリは珈琲の準備に取り掛かった

そうそう。乗客達から苦情が来ると思ってたんだが、これまた一件もねぇそうだ


問題が増えねぇで何より



「でもびっくり!まさかポケモン協会から援助金が出るなんて」

「私も驚いてます」



今回のプラズマ団襲撃は、ギアステーションにとって大きな痛手だ

国営じゃねぇココは、1日でも運休しちまうと、とんでもねぇ赤字を叩き出す


それにポケモン協会からの鶴の一声、援助金の話が持ち上がった…と言う訳



『理事長のとっつぁんが前にギアステーションだけは襲われねぇ、って豪語してたからな。落とし前はどーしてくれるんだ、って聞いたら出してくれるってよ』

「「…………」」



なんだよ、二人して俺を凝視しやがって



『んだよ』

「サータだったの?」

「ポケモン協会理事長と面識があるのですか?」



……同時に喋るな、同時に



『とっつぁんとは何度かな。つか何とかしろって依頼された』

「理事長…」



とっつぁんも駅長と変わらねーくらいに、無茶苦茶言うからな…

似たり寄ったりってトコ



『ま。依頼されなくても、やってたけどな。依頼の報酬はソッチに回してあっからな』

「宜しいのですか?」

『元々、やるつもりだったしな。いらんからやる』



援助金は出るとはいえ、先立つ物はあるに越したことない

寧ろ俺はこれ以上、いらんのだよ…



「わー、太っ腹。折角だし貰っておけば?赤字になっちゃうよ?」

「………仕方ありません」



渋々といった感じでノボリは了承した

……つかとっつあん、幾らくれるんだ?聞きそびれちまったわ…



『流石。話が分かる』

「それよりサータ!今度バトルしよ!」

『ヤダ』

「即答!?」



本当にバトル好きだよな、廃人とか陰で囁かれてる理由がよっく分かる

…ま。兄貴のノボリは、そこらを弁えてるからまだマシか



「クダリ、サータにも都合があるのです。無理強いはいけません」

「ちぇ〜」

『気が、向いたならな』



そして、再び

((ノボリ、サータとふつーに喋ってる!呼び捨てだし!))
((本人、気ぃ付いてねぇな…良いんじゃね?))


>これにて完結


11.10.20.エムブロ記載
11.11.09.編集・記載


mae tugi


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