18ーlane


本日のみ運休となったギアステーション

乗客の案内を職員総出で取り掛かっている


っても俺達は手伝えん…悪ぃな、コッチはコッチで手一杯になる筈だし



「お姉ちゃん、電車動かないの?」



突然俺に声が掛かる

視線を下にずらすと、不安そうに見上げる少女が一人



『ん?なぁに大丈夫さ』

「このお姉さんは電車のお医者様です、すぐに治して頂けますよ」



横から少女の不安を取り除く様に、ノボリが淡く笑みながら優しく語る

……上手い事言うな、ノボリ



「ホント!?」

『ああ、任せな!』



少女は笑みを浮かべ、母親と共にホームを後にした…あの笑顔を守る為には、どんな苦労もいとわないさ


振り向く先には、俺が信頼する整備士メンバーが勢揃い

さて、これから大変だぜ?覚悟は良いか、テメェら



『一班から二班はレーン最終確認、三班から四班は列車の被害最終確認、五班から六班はホームの被害確認』

「はいっ!」



恐らくレーンとホームは問題ないだろう。問題は列車だ、特にバトルトレイン。何もなけりゃ良いが



『良いか、テメェら!生半可な作業なんざしたらぶっ飛ばすかんな!』

「はいっ!!」



忘れるな、俺達が何を預かっているのか



『俺達は乗客と駅員全ての命を預かってんだ、それを忘れんな!解散っ!!』

「イエス!アイマム!!」



今日、徹夜かもなー



「…まるで、軍隊の様でございます…」

「整備士さん達、いつもこんなだよ〜」

「…サータ様の意向、でしょうか?どちらかといえば…彼女の性格が反映されている気が致します」

「あはは!確かに!」



……オイ、コラ……好き放題言いやがってからに



『…二人共、聞こえてっからな?』



総力を上げて

(姉御〜終わりません!)
(明日の始発までに終わらすんだ!弱音吐いてんじゃねぇ!!)

>姉御とも呼ばれてる夢主
次がラスト



11.10.18.エムブロ記載
11.11.07.一部編集・記載


mae tugi


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