いつものギアステーション
ですが本日は些か、普段と違っておりました。それと言うのも、奇妙な雰囲気を漂わせる集団がやって来たからでございます
「…ノボリ…あいつら…」
「…目を離さないで下さいまし。良いですね?クダリ」
「了解!」
嫌な予感がいたします
私達は念の為に、駅員達に厳戒体制を緊急伝達。これが杞憂であって欲しいと願いましたが
…どうやらそれも、無駄の様でした
「ギアステーションは只今をもって、このプラズマ団が占拠する!」
「歯向かう者には容赦しない!」
中世の騎士を思わせる揃いの服装、まさかプラズマ団だったとは…私とした事がっ!!
私達は駅員・客員問わず、ホームの一ヶ所に集められました。勿論整備士の方々もご一緒でございます
彼等の目的は不明
…ですが彼等の目的は…イッシュ全てに繋がるこの鉄道を悪用する、若しくは我々を人質に取っての身代金要求の、どちらかでしょう
私達駅員全員で掛かれば、倒す事も出来ましょう。ですが乗客の皆様方の身の安全を、第一に考えなければ…
…あぁ、一体どうすればっ!?
『ったく。カントーのロケットに始まって、アクアにマグマ、ギンガ…お次はプラズマかよ…お前らの発想には恐れ入るわ』
突然降ってきた声
それは私達にとって、聞き慣れた声音でございました
「誰だっ!?」
『面倒な事、起こしやがってからに。お陰でこっちは余計な仕事を押し付けられたっーの』
声を辿っていけば、声の主の姿は列車の屋根に
いつもの緑のツナギではなく、黒を基調とした私服をお召しになられ。列車の屋根上から、呆れた様にプラズマ団を見下ろしておりました
いつからソコにいらっしゃったんですか、貴女…
『返して貰うぜ?』
威風堂々
(その佇まい、王者の如く)
>折り返し、かな?
11.10.13.エムブロ記載
11.10.28.編集・記載
mae tugi
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