11ーlane


「…てな訳。ノボリ、グッタリ」

『…駅員室まで入ろうとしたんかい…関係者以外立ち入り禁止だろ…』



ノボリオトリ大作戦(クダリ命名)を決行して、早数日

早くも目標の動きに、変化が現れた



「サータが入れるのに、何で私は入れないの!!…ってヒステリー起こしてた」

『俺は列記とした職員だっつの!!』



目標の動きが活発になってきたのだ、しかもそれは以前より過度過ぎる程に

あれから俺が、一切姿を見せなくなったのも要因の一つ

……だが流石に駅員室はねぇだろ


肝心のノボリだが、すっかり憔悴しきっとるらしい……女に免疫が無いからな、仕方あるまい



『最早ストーカーだな』

「なんかね。他の駅員達に根掘り葉掘り、聞き回ってるらしーよ?」

『………へぇ』



ノボリに付き纏う女が、何故聞き回る…か

他の駅員でなく弟のクダリの方が、ノボリの情報が聞き出せる筈なのにな…


やはり裏がある



「サーター。僕、あのひとやだ」

『だろうな』



表情を歪ませ、クダリは頭を垂れる


クダリは敏感だ

特に人の感情…雰囲気というものに。恐らく幼少時代に何かあったのだろう…まぁ。流石に俺とて、そこまで踏み込まんが



「サータがノボリの、本当の彼女だったら良かったのに」



冗談も程々にしやがれ

彼女を演じ始めてからというもの…ノボリのファン達から殺気を含んだ、熱くて痛ぇ視線をビシバシ貰ってるのによ


仮に、んな事になってみやがれ…俺がノボリファンに、殺されるっーの!!



『………やめろ』



動く目標

(お似合いなのにー…)


>クダリは天然に書いてます
果たして天然になっているか?



11.10.08.エムブロ記載
11.10.24.編集・記載


mae tugi


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