10ーlane


ノボリと偽造恋人を始めて、早や数日が経過

俺達の事は、最早ライモンシティ全市民公認…と言って良い程に知れ渡り
僅か数日という、短期間なのにも関わらず。いつの間にか、公認の仲になっていた

……サブウェイマスターの認知度って凄ぇ……



だがノボリに付き纏っている女は未だ、諦めてない

クダリに付き纏ってた女は、早々に諦めたってのに…しつけぇ


その対抗策として
構内で駅員が目を光らせ、常にノボリをサポート

私生活では俺が休みを合わせて、サポートする形を取っている。いやホント、これがマジで大変なんだよ。整備士の皆、仕事押し付けて悪ぃ…

因みに俺が休めない時は、クダリがサポートに回る



『……つーか。いい加減、通常運行にならんか?』

「え、えーと…」

『整備士の仕事にまで支障きたしてるわっ!!』



俺は整備士の上に立つ
ある意味、ノボリと同格の位置にいるって事だ。つまり…仕事の量が多いんだよ



『ったく…まだ諦めねぇのかよ…』

「みたい」

『ふざけんなぁぁぁ!!』



こっちは只でさえ仕事滞り気味だっーのに!

終わらねぇ書類なんぞ、持ち帰って処理してんだぞ!?



「お、お、落ち着いて!サータ、落ち着いて!!」



クダリに宥められ、激昂が次第に収まる。つい手元の箱に手が伸び、中身を取り出し、火を付けた。紫煙が漂う



「…タバコ、増えたね」

『しゃーねぇだろ』



ストレスが溜まる一方で、それに比例して煙草の量が増えちまう

あ。俺、これでも自他共に認めるヘビースモーカー。流石に職場では、整備長室しか吸わないが


しかし…どうも引っ掛かる
大抵の人達がドン引き程、俺達はバカップルを演じ続けている。勿論現在進行形で、だ

なのにも関わらず、女性はノボリに過度の接触を続けている。まるで何かの企みがある様に…



『……ふむ』



押して駄目ならば…引いてみる、か



『ノボリにゃ悪ぃが、泳がせよう』



誘導

(と、言う事なんですが…)
(……囮になれと?)
(良いじゃねぇか。俺達がサポートしてやる)
(整備士達もフォローしますから)


>未成年は煙草ダメ、ゼッタイ←


11.10.08.エムブロ掲載
11.10.23.編集・記載


mae tugi


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