『…どうしてこうなった?』



可笑しい。何時も通りに過ごしていたは、ず…



「……どうなってやがる」

『俺が聞きてぇ』



何故か身体が縮んだ
いやいや有り得んから!?



「…幾つ位だ?」

『…背丈から察するに、恐らく五歳位…か?』



トシの腰元にも満たない背丈は恐らく、五歳か六歳位だろう。七歳から急に伸びたからな

うわ手ぇ小っさ!紅葉みてぇ



「しかし、何でまた?」

『俺が聞きてぇよ』

「中身がそのままなのが、唯一の幸い…か?」



トシの言う通り
身体は縮んだが、中身は変わっていない

まぁ幸いっちゃ幸いだが…これだと仕事は勿論、生活にも支障が出るのは明らか



「兎に角、お前は暫く外出禁止だ。厄介事が増えたら堪んねぇよ」

『OK……』



まぁ、そんな訳で
戻れるまで外出禁止と相成った

この事は混乱を防ぐ為、幹部と一部の隊士のみに伝え、他の隊士達には伏せる事に
説明するのに一悶着したが、まぁ割愛しよう…思い出したくねぇし

近藤さんと山南さんの計らいで、当分俺には書類整理の仕事だけを回して貰い
医療隊も副隊長と佐助と小太郎で、切り盛りして貰う事になった


………なんだが



「鈴々音。菓子買って来たんだがいるか?」

「ずりぃ!新八っつあん!俺も!」

「何だ、お前らもか」

「左之もか!?」

『…………おい』



何だか知らんが、小さくなった途端。何故か幹部連中が構ってきやがる



「姉さん、新しい着物があるんです。着てみませんか?」

「鈴々音、遊びに来たよ」

「ち、茶を…」

『………おい、こら』



しかもまるっきり子供扱いときた
お前達…中身は変わってねぇの、忘れてんな?



『仕事はどうした?』

「「「「サボった!」」」」

『とっとと戻れっ!!』



一以外全員仕事放棄かよ!?
千鶴は別として、トシが知ったら洒落になんねぇよ!



「……お前等、良い度胸だなぁ?」

「「「「あ…」」」」



鬼の副長様降臨
ほれ。言わんこっちゃねぇ…トシの表情がえらい事になっとる…

久々に見たぞ、ここまでの形相は



「てめぇ等…いい加減にしやがれぇぇっ!!」



トシの怒鳴り声が響くと同時に、幹部達一同は蜘蛛の子を散らす様に逃げていく。何も千鶴、お前まで逃げんでも…



「つかお前は何時になったら戻るんだよ」

『知らんわ』



げ…こっちに降ってきやがった。無茶苦茶言うな、こんな現象俺だって分からん

するとトシは俺の頬に手を添える



「とっとと戻りやがれ。お前が隣にいねぇと、調子出ねぇよ」



………………………



『お、おう…』



トシが放った言葉に多少固まりながらも、俺は返事を返すので精一杯だった

天然なんだろうか、コイツ…


まぁ、とりあえず
早く元に戻りたいもんだ


つか原因は何なんだ?



非日常な事柄


(…小せぇ鈴々音が、こんなに可愛いとはな…)


(土方君、喜んでくれてるでしょうかね?さて…そろそろ鈴々音さんを元に戻しますか)


***
湊穹様リク
繁桜夢主が幼児化(中身変わらず)、皆に可愛がられるお話でした

犯人は言わずがな…あのお方でございます(笑)
ご希望に添えているでしょうか?

遅くなりましたが企画参加、ありがとうございました!

12.04.25.



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