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からからと笑う青葉に、井上は肩を落とす



「…青葉君…」

「あ、あのさっ!」



不意に平助が、声高に青葉へ声を掛けた



『ん?』

「あの、さ…」



口ごもる平助に、青葉も井上も首を傾げる



「…兄ちゃんって呼んで良い!?



彼の言葉に驚く二人



『…構や、しないけど。千鶴にも呼ばれてるしな』

「いやった!」



嬉々として喜ぶ平助



「俺、千鶴に言ってくるっ!」



そう言うなり平助は、青葉の部屋を出ていく


『平助!廊下は走るな!』



と青葉が叫ぶも、既に平助の姿はなく



「本当の兄弟みたいだねぇ」



残された井上は穏やかに笑みを零す



『井上さん…茶化さないでくれ』

「青葉君、私の事は源で良いよ」

『はい?』



突然の言葉に目を見開く青葉



「青葉君、トシさんとそう変わらないだろう?」

『…そんな歳は離れてなかった気が…』



井上に言われ、青葉思案する

実際土方と青葉の年齢は、そう変わらない



「だったら皆と同じ様に、私を呼んで良いよ。青葉君、トシさんと似た様な口調だから余計になぁ…」



多少言葉を濁す井上

青葉は口調は土方と似たり寄ったり、だからこそ井上は言い出したのだろう



『……んじゃ、源さんの言葉に甘えっかな』

「そうしなさい」



にこり、と無邪気に笑う青葉

その笑みは歳相応のもので


井上は満足げな笑みを浮かべた



鬼の居ぬ間に 完


***
平助&源さんへ暴露話

時期的には土方が大阪出張行ってすぐの頃

…ゴメンな、平助。ネタが王道で…


mae tugi







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