懐かしい?


「で、僕が呼ばれたと…?」

「…悪ぃな、園芸部」



久々に園芸部が平坂組にやって来た。PC不調を直して貰う為だ、本来なら奈央に頼む筈なんだが…



「いえ…幽霊も調子悪くなる時、あるんですね…」

「…恐らくアイツだけだ」



先日はしゃぎ過ぎたからか、調子が悪いらしい


【調子悪いからダメ〜】

と殴り書きで書かれたメモを見て、溜め息が漏れる。阿呆か、アイツは



「でも正直、助かってます」

「あ?アイツにか?」

「はい…テスト近いんで…」

「…あー…」



そういや奈央も似た様な事を言ってたな。園芸部は学生だから、テスト期間は呼ぶな…とか

妙に説得力があるんで、最近は園芸部に声を掛けなかったが



「はい、終わりました」

「お、悪かったな」

「これくらいお安いご用ですよ。幽霊さんの調子はどうですか?」



園芸部の言葉を聞き、メモに筆が走る



【まだ調子悪い〜鳴海君、ゴメンね。テスト期間中に】

「あ、い、いえ!!ぼくは大丈夫ですよ!!」

【幽霊も調子悪くなるんだねぇ〜】



…………………………



「そりゃオメーだけだ」

【ヒドい、よんだいめ】



ったく。ん?



「どうした、園芸部?」

「あ、いえ…」



奈央のメモを見ながら、園芸部は首を傾げながら呟いた



「妙に懐かしい感じがして………」

「懐かしい?」



((あれ?))

11.10.11.

- 8 -


[*前] | [次#]

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -