「君、本部採用決まったよ」
『……何時から?』
「明日から」
『……ちょ、待てやぁ!急過ぎるだろうっ!』
雲雀が幹部定例会議から帰って来て、爆弾発言を投下
…いくら何でも早過ぎだろ!
と、思ってたら。何やら理由があるらしい
『は?居候?』
「そ。君と似た様に、別世界から来たって奴」
『……だから最初会った時、慌てなかったんだな…』
こんな状況なら、通常慌てるだろう
だが雲雀はまぁ、性格もあるだろうが
最初出会った時、あまり慌てる様子を見せなかった
…驚きはしてたが、な
「実はその方が…」
『ん?何?問題児とか?』
珍しく口ごもる草壁に、首を傾げる
すると雲雀が、分かりやすい様に笑みを浮かべた
「ワオ、当たりだよ」
『ゲェ…』
「どうも大富豪のお嬢様だったらしく…」
『あー…、もしかしてさ…我儘お姫様ってやつ?』
「それに自己中と猪突猛進も付くね」
『……最悪じゃん』
うわ、嫌だー
俺の嫌いな女の条件、全部あてはめてら…
「とにかくソイツのお陰で、仕事に支障きたしているんだよ」
『……んで。白羽の矢が俺、と』
「そう言う事。本部ではメイドとして雇用されるから」
『あー、女官の事な…あいよ』
それからボンゴレ関係の知識を、雲雀と草壁のマンツーマン指導で、徹底的に叩き込まれた
…頭に情報詰め込み過ぎて、痛ぇぞコラ…
明日本部にて、幹部達との顔合わせだ!
急ぐ理由
>翠の直接的上司は僕だから、ヘマしないでね
>……は?普通ボスでね?
>君を拾ったのは僕だから、説き伏せた。コレ、制服
>何じゃこのヒラヒラはぁ!!?
>着ないとクビ
>………ラジャ(泣)
11.02.19.