「翠っ!無事っ!?」
『ボス…皆様…ご心配掛けました』
結界が溶けた後、綱吉達は直ぐに駆けつけてきた
…まぁ、そらそうだな
つか俺的には…綱吉の背後にいる、最凶コンビが怖ぇんだが…
「ゔぉ゙ぉ゙い゙っ!!翠、大丈夫かっ!?」
「ちょ、酷い怪我じゃない!」
そこへ本部の連中を割って、ヴァリァーの連中が詰めかけてきた
…おい、こら…
『ちょ、少し落ち着けや』
「シシッ!翠匣使えたの、王子に何で黙ってたのさ。今度俺様と戦えよ」
「何言ってるんですか、先輩〜翠の怪我を治すのが先です〜」
「そうよっ!翠ちゃんは女の子なのよっ!!さぁ、直ぐに治してあげるわぁ!!」
「実に見事だったぞ、翠」
「キモいから近づくな、レヴィ」
人の話を聞かんと、マシンガントークをかましかやがって
本部の連中、呆けてやがるじゃねぇか!!
「…雲雀さんが言ってた、【最強の守護神】は翠の事だったんだね」
いち早く我に返った綱吉が、俺を見ながら呟く
は?何だそりゃ?
『……【最強の守護神】?』
「本部襲撃の通知が来た時、雲雀がそう宣言したんだよ」
呆れた様にザンザスが口を開く。オイコラ恭弥…何勝手に渾名付けてんだよ
すると何処かから、笑いが漏れた
≪…くっくっ…言い得て妙だな…≫
『…筆頭…』
振り向くと筆頭が肩を震わせてながら、笑いを堪えている
隣の小十郎様も同様
≪【竜の和子】が、【最強の守護神】か…良い渾名じゃねぇか≫
『…小十郎様まで…』
ニヤリと効果音が付いても良い程の小十郎様の笑みに、つい溜め息が漏れる
楽しんでますね?お二方…
「…あの、翠?」
「はい?」
そんな俺に綱吉が、恐る恐る声をかけた。視線は二人の方に向けながら
「…えと…どちら様、で?」
≪oh!自己紹介が遅れたな、俺は伊達藤次郎政宗だ≫
≪俺は政宗様に仕えている、片倉小十郎重実と申す。久遠が世話になってるな≫
すると周囲は静まった、特に日系人が
「えぇっ〜!?」
「…有名人なのか?」
…まぁ日系人しか分からんわな…
まぁとりあえず…
『……ちゃんと説明、すっから』
開いた扉
>ちょ、翠っ!?凄い有名な人達なんだけどっ!!
>ちゃんと説明しますから、落ち着いて下さいボス…
12.10.16.