ボスの部屋から、恭弥の部屋へ直行した俺達

そして俺は恭弥と哲に、全てを話した



――俺が元々【こちら側】の人間で

ボンゴレT世の妹の末裔…つまり関係者だった事


――ザンザスにより、死ぬ気の炎…大空の炎に覚醒し

しかも綱吉と同じスタイル、と言う事


――ボンゴレ関係者と言っても、俺には身寄りが一切無い為

\世が俺を養子迎えた事


――それにより、暗殺特殊部隊々長のザンザスが義兄になった事


――ヴァリアーの皆が俺の実力を認め、仲間として認めた事

そして一部が俺達の味方になった事



***



「………」

「………翠さんが…ボンゴレ関係者…」

『おう。俺も吃驚だ』



恭弥には俺の素性の事を、伝えてあったが

流石に綱吉と同じスタイル、と言う事には驚いてた



『ま、驚くのも無理ねぇよ。俺だって最初は、受け入れられなかったからな』



溜息混じりで、俺は漏らす


俺だって最初はその事実が、受け入れられずに拒否ったからなー

今思えば、恭弥に感謝だ



「…でしたら…翠さんは、かなり地位があるのでは?」



哲が恐る恐る、俺に問い掛けてくる

…そういや地位的な事、兄貴づてに説明されたな…



『義父様曰く…【ザンザスと同位置】らしいぞ?俺の事は上層部の、極一部の連中しか知らん筈だ』

「ワオ!凄いじゃないか!でもそれ、綱吉は知ってるのかい?」

『いんや、知らん。つか養父様に口止めした。ゴタゴタが解決しない事にゃ、言えん事柄だからな』



訝しげに恭弥は、目を細める

相変わらず目の付け所が早いっーか、聡いっーか



「……それは、そうですが…」

『それに俺自身、地位には興味ねぇし』

「…翠…」



そう言うと、二人はあからさまに肩を落とす


やかまし。俺は昔から、お偉い方は苦手なんだよ

戦国(あっち)でも、昇進話は良くあったが蹴ってたしな



『あぁ、忘れるトコだった。これマーモンからの情報』



恭弥に手渡したのは、帰り際にマーモンから渡された報告書

今まで調べてくれたのを、書類に纏めてくれたんだよ、アイツ


書類に目を通す恭弥の表情が、次第に険しくなる



「………何、コレ?」



報告書に書いてあるのは

【極普通の16歳女子。大人しく、人懐っこい】


等々、今とは真逆のもの

…安心しろ。俺も同意見だ



『否(いや)、俺に振られても困る。一旦全員集合して、再度情報集めた方が良くね?』

「…そうだね…」



そこにやんわりと、哲が口を挟んだ



「現在極寺氏と骸氏が、任務中です。ランボ氏も当分任務が入ってないそうですので、2人が帰還次第と言う事で宜しいですか?」



哲の言葉を聞き、俺と恭弥は顔を見合わせて頷く



『……そうだな、それで良いだろ。京子達にゃ、俺から報告する。調整は哲、任せて良い?』

「ヘイ!お任せを!」

「頼んだよ、哲」



真実はいずこ?



>…厄介だね、本当…
>…全くだ…面倒臭い事にならないと良いが…

11.12.28.




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