今日でヴァリアーへの応援出張も最終日

…てか…まともな仕事、マジでしてねぇけど良いのか?


そんな事を考えてたら、ザンザスに呼び出された



『呼んだ?』



…相変わらず、机で踏ん反り返ってら…



「…こいつを持ってけ」

『…なんじゃこりゃ?』



ザンザスが机上に取り出したのは、リングと匣


…どういうこっちゃ?



「まず渡した匣は、容易に使うな」

『は?』

「本部の連中にお前の素性を話すな、【例の件】もあるだろう?」

『…あ、まぁ…』



確かに今、唯に素性がバレたら厄介だな…



「前にやったリングはお前の素性を示す、身分証書みてぇなモンでもある。コイツを巻いて、絶対使うんじゃねぇ」



そう言うとザンザスはじゃらりと、小さい鎖を出す

…何で鎖?



「マモンチェーンってな、リングの波動を無効にする効果を持つ。もう1つのリングも巻いておけ」

『ラジャ…で、この匣とリングは?』

「いざという時、こっちの匣とリングを使え。試作品匣は奥の手にしろ。この匣も大空属性だ、リングは精製度Aランクを用意した」

『い゙っ!?』



ちょい待ち!

精製度Aランクって…入手困難じゃなかったか?大空は特に



「…とにかく、無茶すんな。てめぇに何かあると、老いぼれが煩ぇ」

『義父様(ととさま)が?…ん、気ぃつける』



\世…あれから度々手紙やら電話やら、くれてたりする

…うん、心配してくれるのは分かるが…俺、餓鬼じゃねぇんだけど…


ザンザスも流石に、\世の親バカには呆れてた

…お前、人の事言えねぇだろう…段々シスコン度、悪化してきてんのによ…


まぁそんなこんなで、サブ匣とリングゲット

雲雀に報告する事、増えたなぁ…



ザンザスの部屋を後にすると、俺は自室へ荷物を取りに行った

っても、特に荷物はないんだが



「ゔぉ゙ぉ゙ぉ゙い!翠居るかぁ?」

『カス鮫!いきなり入ってくんじゃねぇ!』



スクアーロ…ドアを蹴破ってくんな…



「お前……ザンザスの口調、移ってるぞぉ?」

『え゙っ、マジ!?』

「…無意識かよ…」



止めてくれ!ただでさえ、恭弥の口癖も移ってんのに!!



「…本部戻ったら、気をつけろよ?ホレ、俺からの餞別だぁ」



と、スクアーロが俺に手渡したのは剣

…しかも…



『…日本刀?』

「おうよ!手に入れるのに苦労したぜぇ!」


その刀は見事な代物だった


刀身を抜くと、光に反射して冷たい輝きを放つ

刃渡りは小太刀より長く、太刀より短い

柄や鞘はシンプルに黒で統一されてる



『……こりゃ凄ぇ……』

「だろう?いざと言う時に丸腰じゃあな」



応援出張inヴァリアー
最終日



>そういや準備出来たのか?
>ん、ああ
>んじゃ行くぜ
>は?何処に?
>着いて来れば分かる

11.11.28.




×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -