「初めまして」

『……初めまして』



只今、ボンゴレ九代目と対面中


…え、マジでこの人が\世?

全然見えねぇんだけど…下手すりゃ一般人に見えんぞ



「君が、翠君だね?」

『はぁ……』



一応ザンザスも同席してるんだよな…目茶苦茶不機嫌だけど

頼むから…マジキレせんでくれよ…



「いきなり自分の出生を知って、さぞや驚いただろう?」

『まぁ…最初は…』

「君を…ずっと探していたんだよ?」

『…それは…彼から聞いていますが…何故?』



横目でザンザスを見ながら、何故俺を探していたのかを\世に問うた


確かに俺はT世の妹の末裔

だがそれだけで、今まで探す理由になるか?

それが、些か疑問だった



「…今まで何故私が君を探していたか、不思議かい?」

『物凄く』

「…お前…即答するな…」



\世の問いに即答したら、横にいたザンザスが呆れる様に溜息をつく

苦笑しながら、\世はその問いの答えを教えてくれた



「T世の妹君の末裔一族には代々、特殊な力を持つ者が現れるんだよ」

『…特殊な、力?』

「力、と言っても様々でね。知力に長ける者、予知に長ける者、戦闘力に長ける者等。

そんな能力を持っていた君達は代々狙われていたよ、能力を悪用しようとする者達に。ボンゴレはそんな輩から、君達を保護していたんだよ」



そうか…だから俺を…



『……能力は個々によって違うの、か』

「てめぇは戦闘力に長けるクチだな」

『…ん、だね…』



ザンザスもこの事は知らなかったらしい

少し眉間に皺を寄せながら、俺を見やる


俺にゃ、特殊能力なんざ持ち合わせてねぇ。戦う事しか出来ないからな



「ほぉ…君は戦闘力に長けているのか…」



俺とザンザスの会話に、\世は目を瞬かせた

そんな彼の反応に、ザンザスはニヤリと笑む



「コイツは強ぇぞ。基本的戦闘も幹部並、死ぬ気の炎も直ぐに出したしな…」

『余計な事言うなぁ!』



だぁぁっ!!余計な事をっ!絶対遊んでんなコノヤロー!!

…ってあれ?\世、何か考え込んでね?


……何か嫌な予感……



「翠さん…」

『はい、何でしょう?』

「私の養子に、ならないかい?」



満面の笑みで\世は、爆弾発言を投下した

ザンザスと俺は思わず固まった後――



「『…養子ぃ!?」』




綺麗にハモって叫んだ…



応援出張inヴァリアー
四日目A



>おい、老いぼれっ!!遂にボケたか!?
>こらこら、ザンザス。まだ私はボケていないよ…嫌かい?
>というか…【家族】と言うものが、分かりません
>>…っ!!??


11.11.06.




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