『……は?九代目が来る?』



ザンザスから衝撃な出生を聞かされた翌日

ルッスーリア作の朝食に舌鼓を打っていた時、スクアーロの発言で皆が固まった



「あらまぁ、急ねぇ…一体どうしたのかしらぁ?」

「俺が知る訳ねぇだろ」

「ししっ!て事はボス、目茶苦茶不機嫌じゃね?」

「ボス、九代目の事を毛嫌いしてますからねー」

「それにしたって急過ぎるだろう?」

『……まさか……』



幹部の皆が首を傾げる中、俺は一つの仮説を立てる

ザンザスが俺の事を、九代目に報告した…からか?



「翠、心辺りあるのかい?」

『……俺かも……』

「は?君?」



目敏く俺の異変に気付いたマーモンは、俺の言葉を聞くなり目を見開いた

周りの幹部達も俺を見ながら、驚きで目を見開く



「……おい、どういう事だぁ?」

『…俺、T世の妹の末裔らしい…』

「…はぁ!?」

『おぉ、凄ぇ。全員ハモった』



その場にいた幹部全員綺麗がハモったよ、つい拍手を送ってしまった



「…それ、本当?」

『ザンザスが言ってたから、確実だろ』

「し、信じられん…」

『ん、俺もだ』

「しょ、証拠はっ!?」

『綱吉と同じ大空属性。しかもその末裔のみしか使えない、リングに死ぬ気の炎を灯せた』



幹部達が次々と代わる代わる質問してくるが、それに俺は淡々と答えてく

最終的には幹部達は納得してしまった



「(何だろう…ボスと会話している様な感じをしている気がする…)」



幹部全員が内心で、そんな事を考えていたとは露知らず

俺は呑気に茶を啜っていた



『で?九代目ってどんな人なんだ?』

「そうねぇ。簡単に言えば…穏和なお爺さんって所かしら?」



………は?穏和?

ちょい待てや、それ本気で言ってんのか?



『穏和って……ザンザスと真逆じゃねぇか』

「だからザンザスは、九代目を毛嫌いしてんだよ…」



深く重い溜め息を漏らすスクアーロに、納得してしまう

確かに…アイツの性格からすると、九世を毛嫌いするだろうな…


それにしたって…



『(…面倒臭い事にならなきゃ良いが、な…)』



応援出張inヴァリアー
四日目



>しかし…翠がボンゴレ一族とは、ね
>あ、忘れてた。この件、本部の連中はまだ知らないから
>……嘘だろぉ!?
>…スク、五月蝿ぇ…


11.11.02.




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