急にヴァリアーへ応援に行く事になった翠

綱吉は危険は無いとは言ったが、僕はどうしても不安が晴れなかった


…僕らしくないね、本当…



ヴァリアーに応援に行く前日に、僕は翠に携帯を渡した

毎日連絡しろって言ったら呆れてたな


だから言ってやったよ
【君は僕の所有物だから】ってね…

だって僕が拾ったんだから、翠は僕のモノでしょ?



でも…毎日連絡しろって言ったのに、連絡が来ない

…忘れてるんだろうな、携帯の存在事態
(雲雀さんご明答 by管理人)


初日も2日目も携帯に出ない

3日目は半ば諦めてた…んだけど…



≪も、もしもし?≫



戸惑う様な彼女の声色が響いて、僕は内心で安堵していた……らしくないよ、本当に…



「…君、ようやく出たね?本部に戻ったら噛み殺すよ?」

≪スんマセンしたぁぁぁっっ!!≫




低い声色で言ってやれば、彼女は即答で謝ってきた



「全く…そっちは何もないかい?」

≪っ…おーよ、何もねぇぞ!初日から素がバレた位しかねぇな≫



…彼女の声色に違和感を感じる


何故口ごもってるの?

声色だって、若干裏返ってるよ?



「……何やってんの、君?」

≪文句ならベルとフランのチビsに言え!好き嫌いが多くて、ハリセンかました!≫

「…何となく納得したよ」

≪……おい≫



翠は好き嫌いとか許さないからね、ご愁傷様

…しかし幹部達と仲良くなったんだ、呼び捨てじゃないか


…それに…何か、あったね?



「……ねぇ、翠」

≪ん?≫

「…何か、あったでしょ?」

≪……ねぇよ≫



…何、その間は?嘘ってバレバレなんですけど?



「嘘。いつもと違う」

≪何時もって何だよ≫

「声色から落ち込んでる感じがする」

≪っ!≫



……何があったんだい?

そんな辛そうな声、僕は初めて聞くよ…



「……翠?」

≪……長く、なるぞ?≫

「……良いよ」

≪……馬鹿恭弥≫



応援出張inヴァリアー
三日目D



そんな声は君に似合わない

ねぇ…何時もの君の声を、僕に聞かせてよ


11.10.26.





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