「ねぇ…」

『あ?』



沈んでいた俺に、雲雀は微かに笑みを浮かべながら声をかけた

…雲雀…笑えたのか…



「…今…とてつもなく失礼な事を、考えなかった?」

『や、気のせい。で何?』



不意に雲雀がニヤリと笑う

……何だろう、嫌な予感がするぞ?



「君、ボンゴレで働かない?」

『…ぼんごれ?食えんのそれ?』




部屋の中が静まり返る


……き、気まず……



「き、恭さん?」

「哲も聞いただろう?こいつは戦国時代の人間だ、一般人じゃない」



野郎二人が真剣な表情で、話し出す

てか本当に何だよ?



「戦力は多いに越した事はないし、何かあったら捨てれば良いし」

『…使い捨てかよ、戦国武将よか酷ぇな』



雲雀の言葉に、つい俺は呟く

……いや、居たな。似た様な奴……



『なぁ。ぼんごれって何だ?』

「「……」」



何だよ、その視線は

存在忘れてたって視線だよなぁ!!


……拗ねて良いか?



「……説明、してなかったね」

『…はぁ…』

「ボンゴレと言うのはマフィアの事です」

『………すまん。まふぃあ、って?』

「…戦国時代の人間だから、か…」



雲雀は呆れた様に溜息をついた

んだよ!分からないもんは分からねーよ!


草壁っー野郎が、判りやすく説明してくれた

…あー、何か見覚えあるっーか…懐かしい髪型だな…



『つまり…【まふぃあ】っーのが、裏社会で生きとる連中達?で…俺がその代表的で有名な、お前等の所で働かないかと?』

「理解力が高い奴は嫌いじゃないよ」



……いや、その台詞……

どう反応を返したら、良いか迷うんだが…



「住み込みで働かせて貰える様、僕から口添えしてあげるよ」

『………背に腹は変えられない、か』



異世界就職決定?


>じゃ、早速だけど。哲と勉強会ね
>は?
>だって君、こっちの世界の事知らないでしょ?
みっちり仕込んでおかないとね?
>………目、笑ってませんぜ…旦那…

...




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