ボンゴレ幹部の朝食は、本部にいる全員で取る

これは綱吉の強い一存で決まったらしい…綱吉らしいっちゃ、らしい



「はぁ〜食った食った!」

「今日も美味しかったよ。獄寺君、翠」

「十代目!!」

『勿体無きお言葉です、ボス』



満足げに笑む綱吉が礼を言うのも、もはや恒例になりつつあった



「ねぇねぇ、翠ちゃ〜んっ!」

『どうしましたか、姫様』



…猫撫で声でくねくねしながら、話し掛けてきた唯…正直かなりキモい…


どうやら同席していた雲雀や骸も、同意見の様で表情を僅かに崩してる



「唯ちょっとお願いがあるんだけどぉ〜」

『…そうですね…今直ぐは無理ですが、昼前には時間が作れます。それで宜しければ』



小さめの手帳と銀時計を見て、スケジュールの確認

すると唯は、みるみる不機嫌に



「え〜!今すぐ!!」

「唯」



それを制したのは綱吉だった



「彼女には仕事があるんだ。それを無理矢理時間作って貰っておいて、我が儘言うんじゃない」

「…だってぇ〜」

「…唯」



薄く綱吉が瞳を細めると、唯は肩を震えさせる



「……はぁ〜い……」

『申し訳ありません、姫様。お待ちしませぬ様、仕事を早めに切り上げますので』

「……絶対、だよ」

『はい』



その場はそこで解散となり、各自仕事に戻った


んで俺はと言うと、雲雀に捕まってたり…



「……翠」

『んな睨むな、御呼び立しの理由位分かってら。……骸、出てきやがれ』



俺が睨んだ柱の影から、骸が現れた



「……翠さん、大丈夫ですか?」

『お前もかよ…』

「翠…骸って…」

『あぁ、コッチ側。ついでに俺の素も知ってる』

「…聞いてないよ…」

『……あれ?』



脱力する雲雀に翠は苦笑い



『さぁて…ついに始まるぜ?我儘姫さんとのくっだらねぇ遊戯が、な』



動き出す闇と策士


>あ、そうだ。はいこれ、頼まれた物
>お、サンキュー。骸、そっちは?
>翠さんに頼まれた事は、全て完了しました
>うし……狸の化けの皮、ひんむいてやるぜ…
>>………((黒っ!!))

11.08.27.




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