「クフフ…こんにちわ」
えーと……只今眼前に、南国果実頭野郎が居るんですけど…
『……骸様?』
「はい、そうですよ♪」
…頼む…頼むから、成人男性が語尾に音符を付けるな…
骸はニコニコと笑いながら、口を開いた
「貴女には御礼をと、以前から思っていまして」
『…御礼、ですか?』
…礼、言われる事をしたか?
だが骸は目を瞬かせる俺に、爆弾発言を投下しやがった
「ええ、貴女は救ってくれたでしょう?
唯の魔手からクロームを」
『っ!』
こいつ、気付いていやがったのか!?
目を見開く俺に、骸は複雑そうな笑みを零した
「唯の事やクローム達の事は、存じていました。ですが僕が下手に手を出す事で、状況が悪化するのではないか…と」
成る程…骸はアンチ唯派か
こいつは味方、と思って大丈夫みてぇだな
『骸様、唯様をどう思われますか?』
「そうですね…」
俺の問いに骸は、爽やかな笑みを浮かべて答えた
「天然我儘高飛車お嬢様猪突猛進自己中娘、ですかね?」
『ワオ、ノンブレスで言い切りやがったな』
あ、雲雀の口癖が移ってら
てかつい素が出た…
「それが本当の貴女、ですか」
『ちっ…まぁな…』
「(舌打ちしますか…)クロームはご存知で?」
『あぁ知ってる、っーか被害者達は全員知ってる』
「……そうですか」
どうやら骸は唯の被害者が、京子とクロームだけと思ってたらしい
俺の台詞を聞き、眉間に皺を寄せた
『……なぁ、骸』
「……何でしょう?(呼び捨てですか)」
骸に俺は、不敵な笑みを浮かべる
『…ちょっと考えがあんだが…お前、参加する気ねぇ?』
「………面白そうですね…参加させて頂きます」
光を見失わない者
>骸
>何ですか?
>俺の素を知ってんのは雲雀と鉄、京子とハルとクロームとてめぇだけだ
>……えっ?
>分かってるよ、な?骸?カチャ (小刀を首筋に当てる音)
>………ハイ(泣)
11.05.13.