ボンゴレ本部に就職して、数日が経過
仕事内容にも慣れ、何事もなく仕事をこなしていた
そんな…ある日
「初めまして!」
俺の前に、亜麻色の髪の美少女が現れた
『……どちら様でしょうか?』
「ごめんね、いきなり。ツっくんから話を聞いて…」
『……ツっくん!?』
そんな奴、本部に居たか!?
内心パニクる俺に、美少女は柔らかく笑んだ
「あ、自己紹介が遅れてごめんね?私は笹川 京子って言うの」
彼女の名前に、俺は目を見開く
その名は雲雀に聞いている…確か…
『…もしやボスの…御婚約者様ですか?』
「あ…知ってたの?恥ずかしいなぁ」
頬を赤く染める姿は、初々しく。だが至極幸せそうで
あー。綱吉が彼女を、好きになった訳が分かるぜ
守ってやりてぇ、って感じだよ
俺も実際、今そうだし…
「私、ドイツに留学してるんだ。今学校が夏期公休中で、こっちに戻って来てるの。少しの間だけど…仲良くしようね?」
『勿論です』
雲雀からの情報だと
彼女は医学を習得する為に、医学進国へ留学しとるらしい
多分、綱吉達を考えての事だろうな
………ん?
『如何なされましたか?』
「えっ?」
『右腕が、腫れていますが…何処かにぶつけられましたか?』
そう
彼女の右腕の一部が、腫れていた
…しかもこれは…
完全に人為的なもの
「わ、私…ドジだから、さ…」
急に彼女は、渇いた笑みを貼付けた
…嘘だって、バレバレだよ…
そういや…哲から妙な報告を受けてたな
それと関係してるのか?
…ちっ、そうすると放置する訳にはいかねぇな…
『…京子様。本日の夜、お時間を少々頂けませんか?』
「えっ?」
戸惑う彼女に、俺はそっと耳打ちする
『ソレについて、お話があります』
「っ!」
目を見開く彼女に、俺は柔らかく笑んだ
真実への一歩
>今日の夜は…空いてるよ!
>承知しました。業務終了次第、お迎えに上がります
>う、うん…他の子も一緒じゃ…駄目か、な?
>該当する方がいらっしゃるなら、一緒にどうぞ(まだ居るんか)
11.03.27.