05:今年は豊作かもな

さて。今日から祓魔塾へと通わねぇとな

事前に道化から、生徒資料を渡されてっから抜かり無し


…しかし…京都明陀宗の若い衆三人に、巫女の血統、フツマヤの娘さん…か



『今年は豊作かもな』



あ。雪男にバレねぇ様、気ぃつけねぇと。厄介だし…



■■■



――…祓魔塾



「本日より塾生となる、結城 刹さんです」



教卓を挟み、雪男から紹介を受ける

立派になったな…雪男。姉さんは嬉しいぞ…っといけね



『結城 刹です。皆さんより一つ年上になりますが、宜しくお願いします』



あぶね、あぶね。つい自分の世界に浸っちまった


ペコリと頭を下げると、室内から疎らな拍手が湧く

【祓魔塾】ではコレでいくか



「では結城さん、席に」

『はい』



薄く笑みで返し、教卓から燐の隣の席に進む

席に着いた途端、燐が人懐っこい笑みを浮かべてこちらを向く


…そうだ。昔っから、この子は人懐っこいんだった…



「俺、奥村 燐!宜しくな!!しえみ、お前も挨拶しろよ」

「も、杜山 しえみ、です!よ、宜しくお願いしますっ!!」



燐に促され、吃りながら挨拶するしえみ

…赤面症は相変わらず、か



『奥村君と杜山さんね。こちらこそ宜しくお願いね』

「俺の事は燐で良いぜ」

「わ、私も…しえみで…」



ワオ!まさか初対面で、呼び捨ての許可が出るとは

それはそれで助かったけど



『じゃ、お言葉に甘えて…燐と、しえみって呼んで良い?私の事も刹で良いから』

「「うんっ!!/あぁ!!」」


【大人しいお姉さんキャラ】は面倒だが、コレはコレで便利だな

しかし…気は抜けんな…



ファーストコンタクト


(燐と雪男としえみは完了。次は巫女と明陀衆三人か)

>時期的に原作4話後

11.09.04.

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