50:-8year T

ども、八歳になりました
んで……



『祓魔師免許ゲット』

「…………あり得ん」



現在地、メフィスト自室

俺が免許取得したんで、ネイガウスさんを始め獅朗さんやメフィストが集まった


まぁ、そらそーだ

祓魔塾に入って、一年で取得したからな


通常はもっと掛かるらしい



「Wonderful!とても素晴らしいです、刹っ!!」

「すっげぇな、刹。騎士団の記録塗り替えたんじゃね?」

「ええ、そうですとも!最年少記録と最短記録、同時に塗り替えました!素晴らし過ぎます!!」



感心しながら俺を眺める獅朗さんと、ハイテンションなメフィスト

……メフィスト、ウゼ


まぁ、ハイテンションになるのは仕方ない


一年で免許を取得したのは、騎士団史上初らしく。ヴァチカン本部でも、かなり大騒ぎらしい



「刹!ヴァチカン本部が貴女の優秀を称し、本部への留学話も来てる位ですよ!!」

『え?めんどい、パス』



………………………



「あの、刹…本部直々と言うのを、理解していますか?」

『うん、知ってる。だから』



俺はまず地位とか興味ねぇ

上層部のゴタゴタは、等の昔に嫌気が指してる



「…お前なぁ…」

『仮に本部に行ったら、疑惑と嫉妬と軽蔑の眼差しで見られるの確実だし』

「………それは……」



祓魔師免許を一年で取得

これは通常あり得ない事なのは、俺だって分かり切ってる

……だからこそ、本部直々の声に応じないんだ


疑惑と嫉妬と軽蔑は、既に日本支部で味わっている

本部に行ったら、どんだけか…たまったもんじゃねー



「フェレス卿。刹の好きにさせましょう」

「ネイガウス先生…」



そこへ今まで沈黙していたネイガウスさんが、そっと割って入ってきた



「強制に刹を本部に連れて行けば、本部の興味本意の視線に晒す事は必須でしょう。
刹はまだ8歳…本部へ行くのは、経験を積み、成長してからでも宜しいのでは?」

「俺も同意見だ。刹はまだまだ成長期だ、も少し待って貰えや。何なら俺からも、口添えすっからよ」



ネイガウスさんに続き、獅朗さんも俺を庇護してくれてる
(庇護/かばって守ること)

うわ、やべ…涙腺が…



『……ネイガウスさん…獅朗さん…』

「……分かりました。本部は私が説得しておきましょう」



てんさいじの なやみ

(しかし日本支部でもか…)
(もう慣れた)
(慣れんなよっ!!)


>因みに同期はまだ未取得

12.08.04.

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