04:-13year U


恐らく20代後半だろう、男に出会いました


見た事の無い服を纏い、彫りが深い顔立ち

良く見りゃ世間で言う、イケメン…だっけ?に当てはまる

眼帯を付けている為か、何処か強面になってしまってるのが実に惜しい



「……再度問う。貴様は何者だ、悪魔か?」

『あくま?なにそれ?』

「悪魔を知らんのか!?」


何だか驚いてますが、知らんもんは知らんのだよ



『あくまは、かくうのそんざいとにんしきしてますが…あと。わたしはせかいきぼの、まいごです』

「は?世界規模だと?」

『はい。わたしは、ことなるせかいから、きましたから』



うわ、予想通りの反応

何その【こいつ精神おかしいんじゃね】みてぇな視線は



『ちなみにしんしんともに、いじょうありませんから』

「……それを信じろ、と言うのが無理な話だ」

『でしょうね。わたしも、しんじたくありません』



きっぱり断言すると、眼前の男は目を見開いた

当たり前だろーよ。つか帰りてぇー



「……変わった奴だな」

『よく、いわれます』

「……しかし。年の割にはしっかりしているな」

『は?』



関心する様に男は、しゃがんで俺の頭を撫でる

………待てや。俺の身長はこんなに低くなかったぞ


嫌な予感をひしひし感じながら、自身の身体を見渡す



『……………なんで、きづかなかった』

「どうした?」



冗談も大概にしてくれ

本気でありえねーからっ!!…泣いて良いですか?



『…よそうがいのじたいに、おちこんでます』

「…良く分からんが、とにかく事情を聞こう。私はネイガウス、君は?」

『刹、です』



いらっしゃい



(…これからどうすっかな)
(……厄介な者を拾ってしまった…)


11.09.04.

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