『長期任務?獅朗さんが?』
「はい☆」
道化に駄々を捏ねられ、仕方無く理事長室にてお茶会
……普通立場、逆じゃね?
そこで飛び出て来たのが、獅朗さんの長期任務の話
『え。冗談でなくて?』
「外国に厄介な悪魔が出没しましてね、藤本レベルでないと対応しきれないんですよ。被害もかなりの規模で…」
メフィストの口振りからすると、彼もこの任務には難色を示している
それもその筈
獅朗さんは燐と雪男の養父
そして…何より燐の最強のストッパーだ
『奥村兄弟はどうすんだ?燐もそうだが、雪男もだ』
「そうなんです、それが問題なんですよ」
燐と双子だったからか、雪男は生まれついて魔障を受けている
最近良く悪魔を見ては、怯えて泣いていた
ダージリンのファーストフラッシュを一口飲み、道化はコチラを見やる
…つかコレ、ジュンパナか? 凄ぇ高いんじゃねぇ?
「そこでです!藤本不在中、奥村兄弟を貴女とネイガウス先生にお願い致します!!」
『…………はぁ?』
「奥村兄弟は貴方方二人に、大層懐いています!貴方方なら出来ます!」
力説する道化を、俺は目を細めて睨む
『お前…ソレ、単に押し付けてるだけじゃね?』
「そうとも言います☆」
『断言すんな!せめてオブラートに包め!!』
何考えてんだ、コイツ!?
「ご安心下さい。その間のネイガウス先生の仕事は、一切無しに致します」
『…せめて有給にしてやれ』
ちょうき にんむ
(てな訳で。暫く修道院へ寝泊まりになります)
(き、拒否権は…)
(メフィスト勅命。諦めな)
>紅茶の知識は旦那もとい、彼氏から
11.11.01.
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