32:-11year V

『長期任務?獅朗さんが?』

「はい☆」



道化に駄々を捏ねられ、仕方無く理事長室にてお茶会

……普通立場、逆じゃね?


そこで飛び出て来たのが、獅朗さんの長期任務の話



『え。冗談でなくて?』

「外国に厄介な悪魔が出没しましてね、藤本レベルでないと対応しきれないんですよ。被害もかなりの規模で…」



メフィストの口振りからすると、彼もこの任務には難色を示している


それもその筈

獅朗さんは燐と雪男の養父

そして…何より燐の最強のストッパーだ



『奥村兄弟はどうすんだ?燐もそうだが、雪男もだ』

「そうなんです、それが問題なんですよ」



燐と双子だったからか、雪男は生まれついて魔障を受けている

最近良く悪魔を見ては、怯えて泣いていた


ダージリンのファーストフラッシュを一口飲み、道化はコチラを見やる

…つかコレ、ジュンパナか? 凄ぇ高いんじゃねぇ?



「そこでです!藤本不在中、奥村兄弟を貴女とネイガウス先生にお願い致します!!」

『…………はぁ?』

「奥村兄弟は貴方方二人に、大層懐いています!貴方方なら出来ます!」



力説する道化を、俺は目を細めて睨む



『お前…ソレ、単に押し付けてるだけじゃね?』

「そうとも言います☆」

『断言すんな!せめてオブラートに包め!!』



何考えてんだ、コイツ!?



「ご安心下さい。その間のネイガウス先生の仕事は、一切無しに致します」

『…せめて有給にしてやれ』



ちょうき にんむ


(てな訳で。暫く修道院へ寝泊まりになります)
(き、拒否権は…)
(メフィスト勅命。諦めな)



>紅茶の知識は旦那もとい、彼氏から

11.11.01.

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