28:-11year T

この世界に来て、早や二年

俺は五歳、奥村兄弟は四歳になりました


因みにネイガウスさんは…気にしている様なので、触れないでおこう



さて。この世界には【学校】というものがあるらしい

何でも将来の為に、六歳から十五歳の子供達は義務付けられているらしい。大抵は十八歳まで通うらしいのだが…


正直、面倒臭い事この上無い



「いけませんっ!!」



親バカな道化に、バレた…誰だ、コイツにチクったの



「学校と言うものはですね……」

『……………』



延々と続く、学校とやらの解釈

何時まで聞いてりゃ良いんだよ、こんなくっだらねぇ話



「…って。聞いていますか?刹!」

『何の話?』

「聞きなさいっ!!」



五月蝿っ!!んだよ…ったく…



『つか必要ねぇし』

「必要だから、通うんでしょう…」

「フェレス卿。刹が学校を通う必要はありませんぞ」



背後から聞こえた低い声音

振り向くと、そこにはネイガウスさんの姿が



「フェレス興。外まで声が聞こえていましたぞ」

「そんな事より、一体どういう事ですかネイガウス先生?刹は学校を通う必要がないとは?」



おいおい、スルーすな



「刹は既に、大学課程を終了しております」

「……………はい?」



あ、固まった



「現在は祓魔師を目指し、日々精進しております。そうだな、刹」

『ん』



大学課程は確か、一年足らずで終わったぞ?


余りに暇なんで、祓魔師の勉強始めたら

これまた面白いのなんの



「………分かりました。そう言う事なら、こちらで何とかしてみます」



数日後、ある試験を受けた


それからまた数日後

外国の大学終了課程が送られて来た



「……良いのだろうか?」

『良いんでね?』



べんきょう できます



(個人的には学校に行って、社会勉強して貰いたかったのだが…)
(ヤダ。研究してたい)
(………言っても無駄か)


>メフィストパパ、苦労性

11.10.19.

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