24:-12year V

「「せつねぇ!いーにぃ!」」

「『………ハァ」』



南十字男子修道院

このだだっ広い所に、普段だったら獅朗さんや他の祓魔師が居るが、今日だけは居ない


はしゃぐ奥村兄弟を眺めながら、俺とネイガウスさんが溜め息を漏らす

こうなったのは、時間を暫く遡る



■■■■■



「ネイガウスっ!刹っ!助けてくれっ!!」


「『………」』



ある日。獅朗さんが血相を変え、ネイガウス宅に駆け込んで来た


とりあえず慌てる彼を落ち着かせ、理由を問う事に



「何ですと?」



獅朗さんが言うには…近所で大規模な、魔障感染者が出たらしい

修道院に勤める者は住民達のサポートに周り、獅朗さんは原因究明の命が下った


しかし奥村兄弟をどうするか…そこで白羽の矢が立ったのが、俺達である

ネイガウスさんは医工騎士の称号保持者だ。仮に魔障の影響が出ても、対処出来るだろう

俺はルシファーと契約を交わしている。他の悪魔が誘われてもルシファー程の上級悪魔なら、苦労せずに対処出来る


上記の理由で俺達が、不在の修道院の留守を任されたのだった



■■■■■



「…どうだ、周囲は?」

『ん…異常無いって。このまま周囲を監視して貰うよ』



窓越しから俺は外を眺める

用心に越した事はない。獅朗さん達が帰ってくるまで、ルーに修道院の周囲の監視を頼んでいた



「何事もなければ良いがな」

「「うわぁぁーん!!」」



…………………………



『悪魔より燐達の相手の方が大変なのは、気のせい?』

「…………気のせいではなかろう」



あ、やっぱ?


あの子達、最近何にも興味を示すからなぁ

んで双子だから、喧嘩も絶えない



「……全く」

『ほらほら!二人共、泣かない!』



元気なのは良いんだけど、ねぇ……



こもり



(この後、俺達はいつの間にか寝てしまい)
(帰還した獅朗さんに、からかわれるのは後の事)


>川の時で寝てたり

11.10.11.

[] [top]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -