「ひっく…ひっく…」

「どうしたんだ、おまえ?」

「……だぁれ?」



――それは偶然は必然か



『おぉい、どういうこっちゃい』



眼前の光景に、俺は唖然
それもそうだろう



「しえみ!こっちだ!」

「まってよ!りん!」



………あの子、誰?

燐が、あの燐が…女の子と遊んでるー!?



「刹、燐は見付かったか?」



背後からネイガウスさんが駆け寄って来た


と、言うのも

そもそも燐は、迷子になってたのだ



『…………アレ』

「…………あれは、フツマヤのお嬢さんではないか」

『へ?フツマヤって、あの祓魔師専用用品店?』

「ああ…確か、しえみ…と言ったか?人見知りが激しいと聞いたが」



へぇ…にしては、仲良さげ

ってかさ…



『俺としては、燐が同い年の女の子と遊んでるのに吃驚』

「確かにな」



……………………



「『一体どういう意味?/だ?」』



未だに状況を飲み込めない俺達は、互いに顔を見合わせて首を捻った



『りーん!』

「あ!せつねぇ!」

「だぁれ?」

「おれのねぇちゃんだ!せつねぇ、しえみってんだ!」



まぁ仲が宜しい事で

ホントに微笑ましいな



『初めまして、こんにちわ。しえみちゃん』

「うん…せつ、おねえちゃん?」



燐の背後に隠れながら、しえみちゃんは俺に挨拶を口にする


……やば、可愛いっ!!



「……落ち着かんか」

『アデッ!』



ネイガウスさんに考えは筒抜けの様で、突っ込まれました…



「お嬢さんはフツヤマのお子だろう?何故ここにいるのだ?」



ネイガウスさんが問うと、しえみちゃんは頬を染めて燐の後ろに隠れてしまう



『しえみ…ちゃん?』

「せつねぇ、しえみ、まいごなんだ」



え、マジでか?



「『 燐と同じか」』

「りんも、まいご?」

「うっ…」



どうやら燐はしえみちゃんに、自身が迷子と告げてなかったようで

恥ずかしそうに頬を染めた



「とにかく、女将の所に連れていかねば。きっと心配しているだろう」

『そうだね…』



フツマヤは祓魔師しか出入り出来ない

なのでしえみちゃんは、ネイガウスさんに連れられて行き


燐はずっと彼女へ手を降っていた



「またな〜しえみー!」


向日葵


「せつねぇ」
『ん?』
「おれさ。しえみに、ひまわりみたいだ、っていわれた」
『向日葵…か、確かに』



(しかし…何故に二人共、覚えておらんのだ?)
(……さぁ?)


(君は今も、向日葵の様に光り輝いている)

>雪男は熱を出してダウンしてました

11.10.15.

mae tugi


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -