『おんや?』

「…くぅ」



珍しいモノを見た

課題ノートを提出に来たら、雪男がうたた寝しとるよ


……まぁ仕方ない、か



■■■



ゆめを、みた


まだ僕たちが、おさないころの、ゆめ



僕はちいさいころ からだが、よわかった

ねつをだして、ねこんで とうさんをこまらせて



――…ゆき



――…大丈夫だよ



ねこんだとき、いつもきこえたこえ

あったかくて きれいで 

僕はそのこえが、だいすきだった



――…ゆき、ゆき

――…きみは、強くて優しい子だよ

――…だから、ね?……



あれ…そのあと、なんていったの?


ねぇ、―――?



………………



「ん…?」



いつの間にか、寝てしまったのか…

しっかりしないと



「…これ、は?」



身体を起こすと、何かが落ちる音がした

その音の方に目をやると、上着が落ちていた



「うわ、ぎ?誰が?」



――…ゆき



不意に夢の中の声が響く

何故か、涙が出そうだった



「…懐かしい、気がする」



夢現に


『…疲れとるなー』
「…仕方あるまい」
『あ。上着、抱き締めてる』
「……………」
『(嬉しいんだ)』

(その声は癒し)

>時期的に合宿前

11.09.16.


mae tugi


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