「本?」

『ほん。ちしきがほしい』



小さな身体と舌足らず

俺の前には、子供がいる


3歳位なのだが、纏う雰囲気は子供のソレではない



『むちはいやだ』

「分かった、いくつか用意しておこう」



数日前、森で拾った奇妙なこの子供

異なる世界から来た、と言う


だが証拠を見せられ、渋々納得せざるを得なかった

………あの様なモノは、見た事がない



しかしながら、俺は子供が苦手だった…のだが

この子供、手間が掛からない


いや…しっかりし過ぎているのだ



「いくつか見繕った、これから入ればよかろう」



この世界を何も知らぬ子供

だがその真意は、まだ未知であり油断は出来ない



『……ん。ありがと』



油断、出来ない筈なんだが…

こうも無防備に笑む姿を見せられると、決意が揺らぐ…



『よし!がんばるぞ!』

「程々にな」



まなぶ いりょく


「おい」
『…………』
「おい!」
『………………』
「聞こえてるのか!刹っ!!」
『っ!な、なに?』
「食事だ」
『りょうかい!』
「(…いつか食事も忘れて、没頭するのではないか?)」

(それは無限の欲求)

>ネイガウス視点
彼の不安は後に実現化

11.09.15.

mae tugi


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