「刹さん!」

『はいな…しえみ?』



候補生認定試験の後

私はある人に、声をかけた



「あ、あ、あのっ!」

『はい、落ち着こうな』



結城 刹さんは、私や燐より一個歳上

お姉さんみたいにすごくしっかりしてて、私の憧れの女性(ひと)なの!



『んで、どした?俺に何か用か?』

「あ、あの…」



女の人なのに、自分を俺って言ったり。口調が男の子っぽい所もあるけど

優しい刹さんが、私は大好きになってた



「さ、さっきはごめんなさいっ!!」

『……さっき?あぁ、救護室の、あの発言か!』

「私つい……」



救護室で私は彼女に、お姉さんて呼んで良いですか…と聞いてしまった

すると皆も同じように言い出して…刹さんは許してくれたけど…



『気にする事ねぇのに』

「だ、だって…刹さん、困ってたそう、だったから…」



あの時。刹さんは、好きにしろと言ったけど…

本当は嫌だったんじゃないかな…



『阿呆。嫌だったら、強く反発しとるだろ』

「じゃあ…」

『今更、弟分が増えても気にしねーよ。二人、弟の様なヤツがいっからな。ただ一気に増えすぎただけだよ』



きれいな笑顔で刹さんは笑いながら、私の頭を撫でてくれた

お姉さんがいるって、こんな感じなんだなぁ



『俺はしえみや神木みたいな妹が、増えた事が嬉しい限りだ』



義妹の思い


「……だって!神木さん!!」
「な、何よ!う、嬉しくなんかないんだから!!」
『(…ツンデレと天然…くぅぅっ!可愛いなぁ…)』


(愛でる者)

>しえみ視点の合宿後
お姉さんは妹が欲しがった

11.10.15.

mae tugi


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