かなで、が可笑しい
いや可笑しいっうか…俺にだけ、余所余所しい態度なんだよな。他の連中に対しちゃ、普通なんだが
「…一体、なんだってんだ」
■■■
「ここを、こうして…」
「こお?」
「うん、上手!」
はなまる裏手
いつもニートがたむらう場所が、ここ最近は和む一角になっていた
と言うのも
かなでちゃんが【ある理由】で、彩夏を訪れているのだ…四代目に内緒で
「かなでちゃん!彩夏!四代目来たよっ!!」
「ええっ!?か、隠さないとっ!!」
「………何やってんだ?」
「……えへ」
だ、大丈夫なのだろうか?
思い切り四代目、怪しんでる…当日までに間に合うかな?
***
『何故に不機嫌?』
「るせぇ」
うわ、声のトーン低っ
まぁ分からなくない…だが、何で気付かない?
『ゔぐっ』
「色気ねぇ悲鳴だな」
『……重いんですけど…』
この状況はなんだ?
何故に四代目が、私の背中に寄り掛かってんの?
……まさか
『もしかして、寂しい?』
「………ちげぇ」
じゃ何だよ、その間は
全く身体のデカい子供がいるみたいだな
『大丈夫、ちゃんと話してくれるよ。そういう風に躾たし』
「…………………そうか」
ちょいと、四代目?
どこに手を回してんのさ!?寂しいのは分かるが、かなでの代わりに私を抱き締めんなっ!!
…早く、当日になってくれないかなぁ…
兎の隠し事
「にぃに!いつも、ありがと!」
「……………………は?」
『今日は父の日でしょ?』
「っ!ありがとな、かなで」
「あい!」
―――――
育児シリーズ、父の日
四代目→鳴海→夢主と、視点変えすぎた
拗ねた四代目が書きたかった(笑)
11.09.16.
11.09.19.移転
mae tugi