えー…っと…
この光景は、なんだろな?
「ママ。しらない、おじちゃんいるよ?」
『……………わり』
「……何で来ンだよ…」
あー…本気でスマン
まさか来客がいるとは思わなかった
「こら大層別嬪さんと、可愛えお嬢ちゃんやな?」
関西、弁?
来客用ソファに座る中年男性は、今確かに関西弁を口にした。そういや外見が、どこか誰か、に………あれぇ?
『………四代目、まさか…』
「……その、まさかだっ…」
あ、ははは…マジでか…
「雛村玄一郎や、息子が世話になっとるの」
「おじちゃん、ことばへん」
………………………
『かなで…』
そういやかなで、関西弁を知らないよ…
かなでの台詞に四代目は固まり、父親である玄一郎さんは大爆笑
「面白い子やな!」
『スミマセン…』
「何、気にする事あらへん。この位の子が、関西弁分からんのも無理ないわ。お嬢ちゃん、おじちゃんに名前教えてくれるか?」
豪快に笑い飛ばす玄一郎さんは、かなでと視線を合わせる様にしゃがむ
「かなでっ!!」
「元気でええなぁ!」
玄一郎さんの向かいに座っていた四代目は、頭を抱えていた…いやいや、本当にスマンて
『わり』
「…何で入ってくんだよ?」
『かなでが止まらんかった』
「……………そうか」
■■■
「壮一郎、あの別嬪さんはお前のコレか?」
「違ぇぇぇぇ!!」
「なんや孫か思たのに…まぁええわ。かなでちゃん可愛えし」
「(爺バカになりそうだな…)」
兎と豹と大狼
『四代目…玄一郎さんから、大量の贈り物が…』
「……本当に爺バカになりやがった…」
――――
育児シリーズ、八巻ネタ
雛村夫婦は娘を溺愛しそう
11.11.16.
mae tugi