『…………』



閉じられた黒い携帯を眺めつつ、眉を潜める。先程ある所から連絡が来た、それは私にとっては吉報だった…んだが



『………参ったなぁ』



■■■



「は?」

『だからね。かなで、幼稚園通える事になったの』



突然平坂組にやってきた唯は、爆弾発言を飄々と落としやがった。いや違うだろ!



「違ぇ!その先だ!」

『送迎の時間に、私の勤務時間が噛み合わないので、四代目にお願いします』

「……はぁぁ?」



待て待て待てっ!
何で俺が送迎しなけりゃなんねーんだよっ!



『…やっぱダメか…じゃ諦める』

「諦めんの早っ!」



いや待てよ?
かなでを幼稚園に預ければ、後は俺の自由か…パンフ見る限りじゃ、預かるっても一時間弱だしな…

ここで引いたらぜってぇ唯は、かなでに何か吹き込む。んで俺に泣き付くんだよ、かなでは…


…前に似た様な事あったからな…



「チッ!わーったよっ!!」



兎のデビュー?


「………あ、あのっ…?」
「…保護者代理だ…」
「…は、はぁ…」
「いいか?先生の言う事はちゃんと聞け、我が儘言うんじゃねぇ」
「あいっ!」
「(……えっ?)」


―――――
文句を言いつつも、無意識で子煩悩パパをしている……最近の四代目(笑)

11.10.27.

mae tugi


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