これは…一体どういう事だ?



「四代目!おめでとうございます!」

「何でもっと早くに言って下さらないんですか?水臭い!」



平坂組事務所の近所連中が、こぞって祝いの品を持ってきやがる



「ちょっと待て、話が見えねぇぞ」

「何をすっとぼけちゃて!四代目も遂に、年貢の納め時ってヤツですねぇ」



は?年貢の納め、時?

………待てぇぇ!どういう事だ!?



「待て待て!一体どういう事だ!?俺はまだ…」

「見ましたよ?キレーな女性と歩く四代目を」

「は?」



女、だと?

………無性に嫌な予感がする



「四代目と並ぶと…そりゃもうお似合いで、お似合いで。俺達思わず、嬉し泣きしましたよ!!」

「スーツ姿が似合う黒髪の女性ですよ!知らないとは言わせません!」



……思い当たる節は、一つしかねぇ



「………お前ら。俺がガキ預かってんの、知ってるよな?」



コイツら、絶対勘違いしてやがる

何で俺が唯と結婚してなきゃいけねぇ!?



「え?えぇ…確か訳ありのシングルマザーの方……まさか…」

『こんちわー!四代目いますー?』



…………………………



「つかまず、コイツは俺の好みじゃねぇ」

『出会い頭失礼だな、オイ!!』

「「は、はぁ」」



狼と豹とウワサ

「……てな訳だ」
『あぁ、そういう事。納得』

「(大体進展も何もねぇのに、結婚なんざ出来るか…)」
『(ウワサ位で何で慌てる…今更じゃんか…)』

―――――
不器用な四代目と、ツンデレ要素が少し入った夢主


11.10.07.

mae tugi


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