第3回





第1回、第2回と同じ空間。

とあるスタジオ以下略。




プ「S・A・Radioへようこそ、シニョリーナ……オレはプロシュート。生ハムじゃねえぞ」


ペ「み、皆さんこんばんは! オレの名前はペッシっす! 今回は兄貴のアシスタントとして頑張らせていただきます!」


プ「……はああああ」


ペ「!? あ、兄貴……?(お、オレ何かしたのかな……!?)」



おでこコツン


ペ「!」


プ「ペッシペッシペッシよお……誰がアシスタントをしろっつった? 自分を過小評価すんじゃねえ。お前とオレはパーソナリティーだ。わかったな?」


ペ「兄貴……(感動)うん、わかったよ!」


プ「ハン、いい返事すんじゃあねえか。お前も成長したな。よし、今日はその祝いに酒でも飲みに――」




ドンドンドン!(窓を叩く音)



プ「あ? ≪早く進行しろ?≫ ……ったく、あのバカップル……こういうときだけちゃんと仕事しやがって……!」


ペ「お、落ち着いてくださいよ兄貴。ヘッドホン壊れちまう……兄貴のこと、待ってくれてる子がいっぱいいるんすから!」


プ「……そうだな、オレに愛を向けてくれてるシニョリーナを待たせるわけにはいかねえ。早速質問に答えっか」


ペ「はい!」










ペ「まずは、兄貴宛てに来てる奴なんですが……」


プ「……どうした、黙り込んで」


ペ「いや……えっと、『ペッシと彼女、兄貴ならどちらをとりますか』……だそうです」


プ「彼女? つまり、恋人って意味か?」


ペ「そ、そうっす」


プ「ハン! そんなの決まってる」


ペ「!?(ドキドキ)」





プ「どちらを取るという選択肢は端っからねえ。男たるモン、大事にしてる女もつき従ってくれる弟分も守れねえで何が男だっつーんだッ! いいか? 人間には欲がある。欲はこういうときに使うんだよ……ま、今のところは恋人をつくる気はねえな。あの騒がしい仲間とペッシ、お前と名前がいればいい。ついでに言うと、名前はいつかあの≪朴念仁に見えて脳内ピンクの某リーダー≫から奪う。誰だって? そんなのは自分で考えろ」


ペ「……」


プ「ペッシ? オレは答えたぞ? それとも、まだ足んねえのか?」


ペ「あ……兄貴ィィィィイイ!」




ペッシ感動中のため、しばらくお待ちください。





ペ「う……っすいやせん……! 兄貴の想いにオレ、感動して……!」


プ「ふっ、心で理解してくれりゃあいいんだ、心でよお。次、読めるよな?」


ペ「うっす! 次は……『グレフルでおじいちゃんに化けた時の気分を教えて下さい!』です」


プ「おじいちゃん……まあ、そうだなあ……とにかく身体が重たくて仕方がねえ」


ペ「やっぱりそうなんすね。つまり、気分的には沈むってことっすか?」


プ「いや、そういうわけでもねえぞ? なんせ、≪いつもは初心な名前が普通にくっ付いて≫くれっからな」


ペ「え?(それってつまり≪介護≫じゃ……)」



このとき、ペッシは心で理解したからこそ≪口には≫出さなかった。

当然、それが正解である。


プ「≪歩くペース、これでいいですか?≫とか顔を近付けて聞いてくれるもんでよ、思わずキスしちまいそうになるがさすがに、な。……まああとは化けてっと≪シニア料金≫でいろいろ使えることか。つっても、絶対に列車の金は払わねえけどな!」


ペ「か、かっけえや、兄ィィイ!」


プ「……っていう感じでいいのか?」


ペ「いいっす! 兄貴のかっこよさが伝わるっす!」


プ「別にかっこよさのために返答してるわけじゃねえが……シニョリーナが満足してくれんならオレは構わねえぜ。よし、次はオレが読む」


ペ「え!? でも――」


プ「いいから貸せよ……ん? 『どうしてそんなに胸元を露出してるのですか露出狂ですか』……」


ペ「それ、リーダーと兄貴宛てなんすけど……えーっと、どうっすかね?」


プ「一つ。堅っ苦しいのが嫌いなんだよ、オレは」


ペ「(普通に答えてくれてる……)」


プ「二つ。オレとリゾットで露出狂なら、ほかの奴らもそうだろ。あの変態とかどうなんだよ……ま、オレの場合はわざとだ。こっちの方が、セクシーだろ?」


ペ「で、でも兄貴! その格好だと急所狙われたら一発じゃ……あ(慌てて口を押さえる)」


プ「ハン! オレがターゲットにそんな隙与えると思うかァ? 言ったろ? ≪ぶっ殺すと思ったなら≫、だ」


ペ「〜〜ッさすが兄貴……! このままだとまた感動しちまいそうだから、次読みやすね」


プ「おう。なんでも来いよ」










ペ「あ、次からは全員に送られた質問みたいっすね……『疲れやストレスの解消法は?』」


プ「疲れやストレスな……正直感じたらすぐに発散してるが……強いて言うなら煙草と料理か」


ペ「兄貴の手料理すげえ美味いっすよね! 特にドルチェ!」


プ「ふ……そういうペッシはどうなんだよ? オレが予想するに……釣りだな?」


ペ「な、なんでわかったんすか!? 魚を釣って帰って、みんなが喜んでくれるのが嬉しいんす」


プ「だと思ったぜ。ペッシの釣った魚は油が乗って極上だ……これからも頼むな」


ペ「! もちろんです!」



プ「で? 次は、なんだ?」


ペ「えっと、『誰と任務に行くのが一番いいですか』……それは」


プ「まあ、当然」



ペ「兄貴っす」


プ「ペッシだろ」


ペ「お、オレだなんて……光栄っす兄貴!」


プ「ハン、バカ野郎。弟分を選ばなくて何が兄貴だ。いいか? そもそも兄貴ってのは――」




兄貴定番の長台詞が入りましたため、少々お待ちください。




プ「つーわけだ。……っと、ラジオであることを忘れかけてたぜ。次行くか」


ペ「了解っす! あ、これが最後みたい……なんす、けど……(一気に赤面し)」


プ「? おい、どうしたんだよ、ペッシ」


ペ「い、いや! その……! 『ヒロインちゃんのどこが好きですか? あと、下着の色を教えてくだs((ry』……って、あって」


プ「……名前のどこが好きかァ? ハン、オレは≪好き≫じゃあねえんだよ、好きじゃあ」


ペ「……え!? ちょ、兄貴ッ、どういうことっすか!?」









プ「オレは名前を≪愛してんだ≫。抽象的に言やあすべて愛してる。具体的に……聞きてえか?」


ペ「(ゴクリ)」


プ「ま、このラジオの尺じゃ残念ながら語りきれねえからな、今回はここでやめとくぜ。ついでに言うと、下着はボクサーで黒が多い……ペッシ、お前は?」


ペ「……え!? お、オレは……パイン柄っす」


プ「おいおい。オレが聞いてんのはそっちじゃねえよ。名前のどこが好きなんだ?」


ペ「っ、ええと……名前はオレより年下に見えるのに、たまに大人っぽいと言うか不甲斐ないオレを受け入れてくれて……姉貴というよりは、≪お姉さん≫って感じっすかね……あ、でも何かに目を輝かせてる姿はすげえ可愛いっす!」


プ「ハン、言えんじゃあねえか」


ぺ「あ……兄貴、オレ」


プ「ペッシペッシペッシよお……兄貴分と弟分に≪遠慮≫なんて必要あるか? ないだろ。オレはお前の本音を聞けて嬉しいと心から感じてる……つまり、これからもそうしてぶつけろ。いいか? 恐れるんじゃあねえ、ぶつけんだ。この(胸を指し)心にな」


ペ「ッ……うっす!」










プ「つーわけで、もうお別れか。寂しいモンだな」


ペ「そうっすね……皆さん、素敵な質問ありがとうございやした!」


プ「お前らのおかげでこのサイトは動いてる……Grazie mille」


ペ「では」


プ「またどこかで会おうぜ」





〜おまけ〜



ペ「次は……もうお分かりっすよね?」


プ「だな。言うまでもねえだろ」


ペ「あれ? でも、オレたちにもまだ予定がry」


プ「ペッシィ!」


ペ「!?」


プ「酒、飲みに行こうぜ」


ペ「? ? え、えっと……わかりやした!」





本当に終わり



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第3回のご閲覧、本当にありがとうございました!



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