wedding bellを鳴らして
※5000hit『腹ペコPadrone』続編
※夫婦
※甘裏






「名前〜ッ!」



とある夕暮れ時。

玄関から聞こえた旦那の叫び声に、何事だと眉をひそめた名前。


「……メローネ、あんた今度は何しでかして――」



そして、自分の名を呼び続ける彼の元へ向かえば、大きな紙袋を持ったメローネの姿があった。



「やっと来た……はい、プレゼント!」


「え、どうしたの……?」



プレゼントなど珍しい――いまだ状況を読み込めず、目を丸くしたまま男を見つめる。

すると、「いいから早く開けてみなよ」と促すではないか。


正直、不審で仕方がないが、あまりにも急かすので渋々彼女は紙袋を閉じていたテープを剥がして――


「……えっ。これ、って……」


絶句した。

一方、妻の予想通りの反応にメローネはにこりと笑みを深くする。



「今日、結婚して一年でしょ? だから名前に、と思ってさ」


「そ、そうだけど! これ……≪ウエディングドレス≫だよね?」



丁寧に包装されていたモノ。

その正体は、美しく装飾が細やかな純白のドレス。


今までになく動揺した名前はただただ≪壮大な贈り物≫に、瞳をぱちくりさせるのだった。










wedding bellを鳴らして
いつまでも、それが響き渡ることを願いながら。










≪結婚記念日≫。


どうせ彼は忘れているだろうと、特に期待することなく手作りのケーキだけを用意していた名前。

つまり、覚えているとは考えもしなかったのだ。

冷蔵庫にしっかりと腰を据える真っ白なケーキを思い浮かべてから、少しばかり眉を寄せた彼女はぽつりと呟く。



「……記念日」


「ん?」


「覚えてたんだ」


「あは、当たり前だろ? 夫婦関係が破綻してるわけでもあるまいし……予言しよう! オレたちに! ≪倦怠期≫はないッ!」


どうだか。キュピーンと効果音が付きそうなウインクを完全に無視しつつも、その言葉を口に出すことはできない。


なんだかんだ言って、思わぬサプライズが嬉しいのである。



「ところで、こんな綺麗なドレス……どこで買ってきたの? お金もあんまりないのに」


照れ臭さを隠すかのごとく、放たれた疑問。


実は、結婚式たるものを挙げず、チームという名の身内でお祝いをしただけに留まっていた二人。

豪華絢爛な門出とも言える一つのイベントに憧れていた時代もあったが、それは幼い――まさに少女の頃であり、暗殺者という生業に就いた瞬間にその望みは跡形もなく消し去った。

とは言っても、結婚後は主婦業に徹してほしいと頼まれたこともあり、名前は今働いていない。



まさか、盗んだんじゃ――と疑わしげにこちらを睨んでくる奥さんに、メローネは肩を竦めながら否定を紡ぎ出す。


「ちょっと、そんなことすると思うかい? そりゃあ、仕事だったら≪いろいろ≫するかもしれないけど、大事な奥さんにまで後ろ髪引かれるようなことはしない。実はさ、ホルマジオのツテで安めに買えたんだよ」


「(ホルマジオって、なんだか意外すぎる……)ふーん」


「それより!」



最近、まったく顔を合わせていない坊主頭の男を脳内に映し出していると、ギラギラと光を帯びた翡翠の眼が勢いよく近付いてきた。

思わず仰け反ろうとするが、抜け目なく腕を捕らえられ動くことができない。


危険だ――そう察知し、すぐさま暴れようとする名前に対して、口端を吊り上げた彼がハアハアと息を荒げる。



「名前……癒しが欲しくてたまらない旦那さんに、早く名前のドレス姿を見せておくれよ……!」


「え、今?」



プレゼントは嬉しい。

だが、あまりにも急ではないだろうか。


「いや、待ってよ。私だってさすがに心の準備というか、いろいろ整ってないし今は――」


「いいからいいから! 寝室に行こう!」


「!? ちょっ、押さないで……!」



入れようとした断り。

残念ながらそれは無駄に終わり、彼女は紙袋を手に背中を押され続けるのだった。










「……メローネ」


「! 着れた!? さあ、早くオレの胸に飛び込んでおいで!」


「断固拒否……って、いや、そうじゃなくて……」


「んんー? どうしたのさ」



数十分後、着替えを手伝おうとする旦那を再起不能にし、四苦八苦しながら純白のドレスを纏った名前。

そして、申し訳程度に開いた扉から顔だけを出す姿に男がそそくさと立ち上がれば、なぜか珍しく彼女は口を濁している。


だが、このままでは進まないと自分を叱咤したらしい。


「あの……背中のチャック、上げてほしいなって思って」



ほんのり頬をピンクに染めた名前は、気まずそうに喉を震わせた。


その表情、その言葉にメローネはしばらく思考停止していたが、ハッと我に返りドアノブに手をかける。



「あはは、そういうことね。いいよ」


「……ありがと」



お礼と共に開かれる扉。

次の瞬間、彼女の全貌が明らかになり――今度こそ彼の脳は考えることをやめた。



「ちょっと、メローネ? あんまりジロジロ見ないでよ……」


「……」


「っ//////」



露になった肩や胸元。

服から溢れんばかりの白い膨らみ。

仕様でキュッと締まったウエストライン。

床に広がる引き裾――トレーン。



「ディ・モールト……ディ・モールト、ベネ……」



男は自然と、心からの感想を口からダダ漏れにしていた。


「ッ、いいから引き上げて」



旦那の様子が世辞ではないと長い付き合いでわかるからこそ、気恥ずかしくてたまらない。


支配する羞恥に急かせば、背後に感じた気配。

金属と金属の噛み合うファスナー特有の音。


「?」

しかし、それが消えたあともメローネは退くばかりか、自分の髪に触れ始めたではないか。

いつもは決して晒すことのないうなじが突如捉えた肌寒さに、名前は慌てて口を開く。



「メローネ? さすがに髪は触らなくて……、っ!? ちょ……っや、ぁ」


「可愛い……オレの思った通り……いや、それ以上だな」



刹那、ペロリと舐め上げられた首筋。

その鋭くもゆっくりとした舌先に、身体は嫌でも反応してしまう。


呼吸の中に交じる艶かしい吐息。


「は、ぁっ、はぁ……やだ、っやめてってば……ぁ!」


「やめない。可愛すぎる名前が悪いんだぜ?」


「んっ、ばか……っ私わるくな、っぁ、やあッ」



震え出す膝と固定するように腹部へ回された腕。

このままでは本当に食われる――跳ねる鼓動より先に警告音が脳髄を揺さぶった瞬間、彼女は拳を後ろに向かって打ち込んでいた。



「ガハッ!」


「こんのエロ旦那っ! あんたは万年発情期か!」


「ッ……そんなの、名前を前にしたらいつでも――ゲブッ」


「開き直るな……!」



鳩尾にもう一発。

ふらつき、ようやく自分を解放した彼を一瞥してから、ため息をつく。


――私だけウエディングドレスって……。


一方、さすが元暗殺者ということもあり奥さんの強力なパンチに呻きながら、自分を見つめては視線をそらす名前に男は首をかしげた。



「ハア、ハア……名前?」


「……私は」




ひやりとした部屋に響く、少し不貞腐れた声。



「メローネ……あんたのタキシードも見てみたかったな」


「! 名前……ッ!」


「きゃあ!? ちょっ、バカ! 何抱き上げて……っ」



言うまでもなく彼女の本音が、心のみならず欲をも刺激したらしい。


キラリと瞳を輝かせたメローネは、抵抗する間も与えずに名前を横抱きし、彼女が身に纏っているドレスと同じく真っ白なシーツへ組み敷いてしまった。

ウエディングドレス分の重さが影響したのか、いつもよりよく弾むベッド。


「っ、メローネ! 私はこういう意味で言ったんじゃ――ひぁっ!」


「ん……ああ、オレって愛されてるなあ……ベリッシモベリッシモ嬉しいぜ」



両手首をしっかりと縫い付け、惜しげもなく露出している首筋へ顔を埋めつつ、妻の柔肌を唇で堪能する。

ビクッと過敏に反応する皮膚を食み、薄笑いを浮かべた彼は、顔を真っ赤にした名前に向かって言葉を紡ぎ出した。



「今度ちゃんと買ってくるから、待っててよ」


「ぁっ、そ、れは……うれし、けど……、っはぁ、はぁ、ッ!」


「……でもさ、この状態だと≪花嫁である名前を寝取ろうとしてる≫みたいだよねえ。しかも結婚式当日に」


「はあ……? な、に言って……っぁ、やぁあん」



潜めた声で囁かれたかと思えば、ドレスと下着越しに乳房を荒々しく揉まれ、否応なしに嬌声を上げてしまう。


その快感に従順な姿に、頸部や鎖骨へ紅い華を咲かせながら、口元を歪める男。


小さく首を横へ振る彼女の紅潮した耳元に唇を近付け、ふっと吐息を吹きかけるように囁いた。


「ほら、よくあるじゃん。オレはずっとずっと名前が好きで、でも名前は違う奴と結婚しちゃう……他の男のモノになるなら、自分のモノにしてしまおう、ってね」


「! ぁっ、ん……あんた、はぁっ、そういうビデオ見すぎ……、ふあ、ぁあッ」


「そうかな? ちなみに、自分のモノってのは寝取って自分しか見れないようにするのはもちろん、自分の子を孕ませちゃうっていう選択肢もあるんだけどさ、名前はどっちが好みなんだい?」



――知るか、私に聞くな。

そう言ってやりたくても、すでに快楽で目尻に涙を浮かべ始めた名前の口からは、上擦った声しかこぼれ落ちることはない。


彼女の悔しげにひそめられた眉を見て、メローネはますます笑みを深くする。

そして、服の下で硬くなっているであろう乳首を攻め立てていた手を、上質な素材でできたドレスに添って下腹部へ這わせた。


「さて……胸だけでビクビク身体を震わせちゃう名前ちゃんの下のお口は、どうなってるのかな〜?」


「ッダメ、下は、やだ……やだぁ、っ、ああん……!」



問答無用。

相変わらず胸部にあった手を動かしつつ、普段のスカートとは違い、かなりボリュームのある裾を勢いよく捲り上げる。


「へえ……イイね」



すると、彼女の太腿から秘境を覆っていたのは、白いガーターベルト。

ブラジャーと繋がった、まさにブライダル用インナーである。


膝から付け根にかけて内腿をそっと撫で回すと、これから起こることに興奮したのか、滑らかな肌が小刻みに震えた。


「ぁ、っ……んっ、はぁ、はぁっ」


「名前、ちゃんと着てくれたんだ」


「〜〜っドレスと一緒に入ってたんだから……着けるしか、ないでしょ!?」


恥ずかしさで沸騰しそうな頭を落ち着かせながら、キッと視線を鋭くする名前。

だが、それが怒りではなく羞恥ゆえとよく知っている彼はにたりと笑い、背中へ手を回した繋がっている部分をいとも簡単に外してしまった。

さらに、自由の利くショーツを足先へと滑らせ、ベッドのそばへ放り投げる。


ウエディングドレスのまま腰から下を晒している姿は、清純でありながらひどく淫靡である。



「ウエディングドレスって純白で、処女の証とか言うけど……初めてじゃないにせよ名前のナカは毎回狭いからね」


「っ、ひぁ……あん、ぁっ……めろ、ね?」


「オレがしっかり、とろんとろんになるぐらい膣を解してあげるよ」


「ぇっ……、ッぁ、いきなりっ、やら、っ、ぁっ、ああん!」


彼女が自分の言葉を理解したタイミングを狙って、指を蜜で溢れ返った蜜壷へ挿入した。

そして、肉襞を刺激するように動かし、性感帯である弱点を指の腹で攻め続ける。



「ひゃ、ぁっ、ぁっ……ダメ、っそこは……あんっ、はぁ、はっ……めろ、っねぇ」


「ねえ名前、聞こえる? チュプチュプって名前の愛液と交ざり合って、充血したナカが掻き混ぜられてる音だよ? ……クリもこんなにしてさ」


「ッ! んっ、はぁっ……まぜちゃいやぁ、っ、ぁっぁっ、ふ……ぁああん!」



人差し指と親指でクニクニと弄られ、捏ねくり回される陰核。


「っあ、やだ……っん、ひぁ、っ……ぁっぁっあっ、やっ、ぁああッ」



刹那、体内の芯を電流が走り、ますます熱を帯びる躯体。

髪を振り乱して快感に堪える名前に、揺蕩う膣壁に≪絶頂≫を悟った男は、おもむろに呟いた。


「ドレス、濡れちゃいそうだなあ……クリーニングできたっけ、これ」


「! そん、なっ……ん、っぁ、ひぅっ……!」



当然ながら、動揺と衝撃で彼女は腰を引こうとする。


せっかくのプレゼントを今日でおさらば、ということだけにはしたくない。

そんな想いを必死さに感じたメローネは名前の身体をしっかりと捕らえながら、指の抜き差しのスピードを速めた。


「あはっ、安心してよ。ちゃんとこれはクリーニングに出せるタイプ!」



だから、イって構わない。

そう告げるかのように、ぽってりと腫れ上がった肉芽を親指の先で擦り――


「っぁ、でも……んぁっ、ぁっあっ、はッ、ぁ……ひゃ、ぁあああッ!」



愛しの奥さんに絶頂を迎えさせた。

よほど甘くも鋭い痺れが全身を駆け抜けたのか、四肢を投げ出した状態で彼女は瞼を閉じようとする。


だが、届いた金属音と軋むスプリングに、覚醒せざるをえない。



「ふ、ぁ……っ」


「名前……」



優しげな声色。

チュッ、といまだ艶めかしい吐息を滲ませる名前の唇へ短めのキスを贈った裸の彼が、ゆっくりと愛液で濡れた膣口へ性器を宛てがった。


「っ、ひぁ、めろーね……ッ」


「なあに? さすがにここで≪待て≫は、なしだからね」


「んっ……や、ちょっと待っ、ぁ、ぁあああん……!」



刹那、彼女の膝裏を抱えた状態で、ヒクヒクと雄を求めるナカにモノを沈み込ませていく男。

その圧迫される感覚に、名前が慣れることはなく、息を乱してしまう。


一方で、引き込もうと必死にうねる壁に、体躯の芯が震えメローネは一瞬だけ眉根を寄せた。



「ぁ、っあん……はぁ、はぁっ、めろ、ねっ……や、ぁあああ!」


「名前、名前、ッ」


彼女が落ち着いたのを見計らって、グチュリグチュリと生々しい音と共に激しい律動は始まる。


波のように押し寄せる官能から逃げようと浮かされる腰。

それと同時に、さらなる性感のために夫の腰部へ巻き付く細い足。

ほしい、ほしくない――溢れ出す矛盾。



「んっ、ぁっぁっ、ひぁっ……ぁあ! っふ、ぅ……、?」


「は……ッ」


「めろーね、……んっ、どうし、たの?」


「ねえ、名前」



突然、彼の動きが止まり、何事だろうと名前は思わず不安で見上げていた。

すると、男は美しいブロンドを揺らしながら小さく――まるで独り言のように音を紡ぎ出す。



「――赤ちゃん、ほしいね」


「!」



真剣みを帯びた眼差し。

いつもとは明らかに違う雰囲気に、ますます≪怖くなった≫彼女がそっと彼の頬に右手を寄せた。


その仕草と心配を潜めた視線に促されたのか、メローネは苦笑しつつも話し始める。



「……やっぱり普段、≪死≫に触れてるからさ、生が恋しいのかもしんない」



優秀な暗殺者。

だからと言って、≪決して命を落とさない≫という保証はどこにもない。


「っ」


泣きたくなる気持ち。それを抑えながら、名前は気が付けば彼に抱きついていた。


当然、驚きに目を見開く男。



「! 名前?」


「……私も、同じ気持ち。ほしいな……メローネとの赤ちゃん」



二人が生きた証を、どうか。



「ぁ……っ」


今しがたの自分の発言を思い返し彼女がはにかんだ次の瞬間、ズンと打ち付けられる骨盤。

見上げれば、メローネは情けなさそうに眉尻を下げつつも微笑んでいる。



「名前……オレってなんて幸せな男なんだろう……!」


「メローネ……っぁ、ぁああ! んっ、あん……急に、はげし、っ、ぁっ、ひぅっ!」


「これからはさあ、毎晩子作りしようぜっ……な?」


「!? っすぐ、そういうこと言、てぇっ……ぁ、ぁっぁっ、や、ぁああん……ッ」



叱るように声を紡ぐ一方で、名前の口元もふわりと弧を描いていた。


子宮口をも侵すように上下する男性器。

とめどなく秘部から溢れる蜜。


「ひぁっ、ぁあ、んっ……めろ、っね……はぁ、めろー、ねぇっ」


「名前……名前、愛してるッ」



私も――恥ずかしくて口には出せないが、せめて伝わるように彼の首元へ縋り付く。

顔を出す限界。


「っ、名前……出すよ? 名前のちっさな子宮、オレのでタプタプにするから……!」


「んっ、い、よ……? はぁっ、はっ……めろーねで、っいっぱいに、して、ぇっ! ……ぁ、イっちゃ、っあ……ぁ、ひぁっ、ぁああああ!」


「く、ッ……ハァ、ハァ!」



そして、熱が最奥で放たれたと同時に、襲い来る快感を全身で受け止めた。





数分後、寝室で交ざり合う二つの吐息。

しばらくして、隣に寝転がっていたメローネが片手で彼女の頭、もう片方の手で下腹部をなでながら静かに口を開く。



「……早く生まれておいで」


「ちょっと、気が早すぎでしょ……まだできたって決まったわけでもないんだし。でもメローネって、意外に上手そうだよね。子育て」


「そう? 名前がそう言うなら、家族内でサッカーの試合ができるぐらいry」


「調子に乗るな」



――まったく、すぐ浮かれるんだから。


呆れゆえにため息をつき、おもむろに名前が顔を上げると、それが当然であるかのように視線は交差した。


かち合った瞳に、妙な≪幸せ≫を感じて彼らは微笑み合う。

甘い雰囲気。

しかし、不意に上体を起こしたベッドから男の発言によって、すべては一変した。







「さて、と。≪ローション≫取ってこようかな」


「は? 一応聞くけど……なんで?」



様変わりする表情。

訝しげな彼女に対し、メローネは再びウインクをする。


「だって、赤ちゃんのことを考えると前じゃできないだろ? つ・ま・り! 今まで触れてこなかったけど、名前のもう一つの穴もそろそろ開は――グエッ」



刹那、重たい身体にムチを打ち、名前が鋭い蹴りを入れたことで彼は扉まで吹っ飛んでいった。


バキッ

肉と板がぶつかる、嫌な音が響く。

いくつため息をこぼしても、こぼし足りない。


「……もう」



――あんな男放っといて、着替えよ。

肩を落とした彼女がもぞもぞと起き上がり、身体を締め付ける豪華な服を脱ごうと試みる。



「〜〜っ」


だが、最初着られなかったように名前一人ではウエディングドレスを脱ぐことができず、泣く泣くメローネを起こすハメになったのであった。




終わり








長らくお待たせいたしました!
『腹ペコPadrone』の続編甘裏でした。
リクエスト本当にありがとうございました!
夫婦という設定だしせっかくだから……ということで、ヒロインにウェディングドレスを着てもらいましたが、いかがでしょうか?


感想&手直しのご希望がございましたら、clapへお願いいたします!
Grazie mille!!
polka



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