「っあ、はぁ……んんッ」
シーツへ溢れ出す愛液を肌で感じながら、ナカを掻き混ぜられる感覚に堪える。
忘れたころに秘部の上にある突起を弄るプロシュートの親指と人差し指。
「ん、ッ……ひあぁっ!」
「……そろそろいいか」
ぽつりと吐き出された呟き。
突如途切れた快感。
必死に目を瞑りつつも、翻弄されていた名前が不思議に思いそっと瞼を開けば――
「!」
めったに見ることのなかった、鍛え抜かれた身体。
そして、天井を向く男のモノがありありと彼女の瞳に映った。
ギシッ
再びベッドへ乗るプロシュート。
おずおずと彼を見上げると、静かに包まれる頬。
「名前」
「っ、は……はい」
「……ずっと、オレのものにしたかった」
いいか?
優しさを交えた声が、赤くなった耳を掠める。
「〜〜っ」
うん。その一言すらも言えなかった。
頷いた瞬間、プロシュートが名前の足を掴み上げたから。
「ひぁっ」
彼に晒す、愛液まみれの秘部。
しかし、彼女が見ないでと言う間もなく、男はそこへ己の性器を押し当て――
「ッ、ぁああ!」
蠢く少女のナカを貫いた。
圧迫されていく感覚に、ただただ目を見開く名前。
「く……ッ名前、力抜け、よ」
「はっ、ぁん……ああっ」
「ッ、くそ」
狭すぎんだろ。
想像以上の痺れに顔を少し歪めつつ、ぽつりと本音を口にしたプロシュートは自分の下で啼く彼女の腕を取り、首へと回させた。
「ひ、ぁっ、ああ……あに、きぃッ!」
「……爪、立ててもいいから」
「やああ、あっ」
もう堪えられそうに、ない。
今にも追い出してしまいそうなほどきつく締まる膣内に、ハアッと息を吐き出した彼がおもむろに腰を動かし始めた。
一方、その熱さと激しさ――そして腹部まで抉られてしまいそうな勢いに、名前は目の前にある男の首へとすがりつく。
「ッぁ、あっ、は……ああん!」
「……ッ、いい子だ」
涙が出てしまいそうなほど、優しい声色。
切なく締まる子宮の奥。
さらなる快感を求めて、自分の腰が揺れ始めているのを自覚しながら、少女は口を開き――
「ぷろ、しゅーとっ……ぷろしゅー、とぉっ!」
彼の名前を必死に呼んでいた。
「! お前ってやつは……ッ!」
「ぁん、ああっ、あッ……激し、よぉ!」
結合部から勢いよく飛び出す、水音と肌の重なり合う音。
「名前ッ……」
――≪愛してる≫。
「!? あっ、ゃぁあああ……!」
耳が捉える、聞きたかった言葉。
刹那、ナカで弾ける熱い飛沫に、名前は確かに≪幸せ≫を感じていた。
不規則な息だけが部屋を支配する中。
プロシュートはコポリと音を立てながら、名前の膣からそれを焦らすようにゆっくりと抜き取る。
「やんっ!」
その瞬間にさえびくりとしてしまう自分が、少女は一番憎くて仕方がない。
「ぁ、っはあ、はぁ……も、むりぃッ」
「……あんだけ悦んで締め付けてきたクセに、もう音上げんのか?」
「ッ! ぁ、兄貴のバカ!!」
「…………はあ」
「え?」
鋭いまなざしとともに、なぜかつかれたため息。
――ど、どうしてため息……あ。
名前だ。
その意図を理解し、しばらく逡巡した名前はなんとか乱れていた息を整え――
「……ぷ、プロシュート、っ」
と、小さく呟いた。
「くく……なんだ? 名前」
か細く呼ばれたそれに笑みを取り戻す男。
そんな現金な彼をちらりと見て、少女は赤面したままずっと言いたかったことを口にするのだった。
「Baciami!!」
貴方の≪隣≫に立ちたいの!
![](http://img.mobilerz.net/sozai/1616_w.gif)
兄貴で嫉妬甘裏でした。
リクエスト本当にありがとうございます!
前半、メローネさんがかなり出張っていましたが……恋のキューピッド(?)ということにさせてください。
ちなみに、タイトルはイタリア語で「キスして」だそうです。
感想&手直しの希望がもしあれば、どうぞ!
Grazie mille!
polka
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