『一番恥ずかしい失態を』
※微量の惚気注意
ソ「質問はあと4つか、早いな」
ジ「そうだね〜。二人とも、最後までこの調子で頑張ろう!」
連「はい!」
ソ「(頷き)」
連「ではご質問を読みますね? 『暗チの皆さんにちょっとした下ネタありの過去に犯してしまった一番恥ずかしい失態を聞いてみたいです』」
ジ「失態か……自分のはなかなか浮かばないなあ。けどソルベの失態なら知ってるよ」
ソ「なッ! 待て、ジェラ――」
ジ「名前、聞きたい?」
連「えと、ソルベさんがよろしければぜひ……(ちらり)」
ソ「(諦めたように項垂れ)」
ジ「じゃあ話すね! あれはオレたちがチームのメンバーになって、少し経ったときなんだけど」
連「は、はい」
ジ「ソルベとオレで、捕まえた奴から情報を聞き出してほしいってリーダーに頼まれたんだよ」
ジ「ただ、捕まっても尚そいつがちょっとだけ……≪ちょーっとだけ≫調子に乗ってて、オレを侮辱するようなことを言った途端」
ジ「ブチ切れたソルベが殺しちゃった」
連「え!? あ、あの、情報は何か得られたんですか?」
ソ「……殺ったのはいろいろ尋ねる前のことだ。(苦虫を噛み潰したかのような顔で呟き)」
ジ「まあそのあと当然、リーダーにこっぴどく怒られてたよねえ。説教を受ける子どもって感じ」
連「なるほど……」
ソ「だが、俺だけじゃあない。ジェラートにも恥ずかしい失態の1つや2つあるぞ」
連「!」
ジ「オレの失態? 何々〜?」
ソ「メールだ」
ジ「……あー(刹那、ヒクリと頬を引きつらせ)」
連「えっと、メール……?」
ソ「二人で暗殺チームに入ってからしばらくの間、ジェラートは一応人見知りを装っていた」
ジ「いわゆる≪猫を被る≫って奴。いくらオレたちがチームに移された頃には、もう≪今のリーダーになってた≫と言っても、メンバーが一体どんな奴らなのかわかってなかったから」
連「そうだったんですね。ち、ちなみにソルベさんへのメールはどのような感じなんですか?」
ソ「今のように砕けた口調と、顔文字が大量に付いている」
連「あ……(察し)」
ソ「その日、外にいた俺の携帯にはジェラートから、≪デートをしよう≫という誘いのメールが来ていた」
ソ「当然元からそのつもりだった俺は、指定されていた待ち合わせの場所に向かったんだが……」
ソ「そこにはなぜか、リーダーやプロシュート、それにホルマジオといった面々が揃っていたんだ」
ジ「オレも≪何かの偶然か≫と思って聞いたらさ、≪ジェラートからメールが来たから≫って口を揃えて言うんだよ? もう正直、血の気が引いたという表現じゃ済まないほど慌てたし、すっごい恥ずかしかった」
連「た……大変でしたね(小さく苦笑しながら)」
ジ「うん。……ま、ソルベ宛のメールを全員に送信したおかげで、3人の人柄とかを知って、チームの仲間として信頼できるようになったからいいんだけどね」
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