『夢主がデートしてほしいと言ったら』
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イ「まだまだ話し足りないんだけど……(不満げ)」
連「ご、ごめんなさい。時間が押してるので、次に行ってもいいですか?」
イ「……わかった」
連「ありがとうございます、イルーゾォさん。ではお読みしますね」
イ「ん」
連「『連載ヒロインさんがもしも、一日デートしてほしいと言ったらどう答えますか?』」
イ「……」
連「イルーゾォさん?」
イ「≪マジ? いいの?≫」
連「へ?」
イ「って返すと思う」
イ「で、名前が頷いたらすぐに予定決める」
連「あ……あの、ホルマジオさんにもお聞きしたんですが、≪No,grazie.≫という可能性は――」
イ「ない」
連「……えっ、と」
イ「曲がりなりにもオレら、イタリア人だから」
連「? そういう問題なんでしょうか……?」
イ「うん、デートに誘われたら無下にできないというか、しないというか。(オレの場合、名前だからって理由もあるけど)」
連「な、なるほど。(リゾットさんも、そうなのかな?)」
イ「……リーダーはどうだろ。基本仕事人間だったし、朴念仁だったし、相変わらず鉄面皮だし」
連「え!? イルーゾォさん、どうしてわかったんですか!? 何も言ってないのに……」
イ「え? ……気付いてねえかもしれないけど、すげー顔に出てるよ」
連「! そ、そうだったんですね。お恥ずかしい限りです……(熱を冷ますように、頬を両手でぽふぽふと叩きながら)」
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