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  『趣味と嫌いな食べ物』






イ「はあ……はあ……ッごめん。取り乱して」


連「いえっ! 謝らないでください! 私がイルーゾォさんにせ、セクハラしてしまったから……っ(胸の前で両手を振り)」


イ「いやオレが――」


連「私が――」


イ「(じっ)」


連「(じーっ)」


イ「……次、行こっか(苦笑)」


連「ふふ、はい」










イ「あ、これはオレが読むよ」


連「え? あっ、もしかして……」


イ「うん。名前宛の質問。『連載ヒロインの趣味は何ですか?また、ヒロインちゃんに嫌いな食べ物はありますか?』だって」


連「趣味……。趣味はいくつかあって、一つ目は読書です」


イ「そういえば、部屋でよく読んでるね」


連「はい! リゾットさんの部屋の本棚には、いろいろな種類の本があるんです。だからいつも迷っちゃって」


イ「へえ、そうなんだ……他にも趣味あるの?」


連「あとは散歩と――」


イ「散歩と?」


連「趣味って呼んでいいのかわからないんですが、≪寝ること≫です!(にこにこ)」


イ「……あー、なんとなくわかった。(確かに昼もソファで熟睡だよな。寝顔はすげー可愛いけど、≪セ○ム≫の存在がなんとも……)」








イ「名前。あとは嫌いな食べ物だけど、そもそも嫌いな食べ物ってある?」


連「そう、ですね。基本的に食べられないモノはありません」


イ「そっか(やっぱり。名前が野菜とか魚介とかで嫌がってるの、見たことねえし)」


連「でも……」


イ「?」


連「≪ドリアン≫だけは、二度と食べたくないんですっ(唇を尖らせ)」


イ「ど、ドリアン? そりゃまたなんで食べようとしたんだよ」


連「……昔、無理やり食べさせられたことがあって」







〜回想〜




D「名前よ。これが何かわかるか?」


連「? それは確かドリア――うっ(に、においが……!)」


D「フッ、人間はよく言うだろう、≪モノは試しだ≫と。……口を開けろ」


連「ええ!? い、いやです! 近付けないでくださ……んんーっ(ナミダ目)」









連「匂いがとても衝撃的だったので、美味しかったかどうか正直覚えてないんですが……(青ざめたまま)」


イ「うん……」


連「しばらくその人とは会いたくありませんでした。(DIOさんの服の色、ドリアンと似てたし……っ)」


イ「……(いろいろあったんだな、名前も)」





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