『一日だけ夢主を独り占めできるなら』
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イ「じゃあ次の質問、よろしく」
連「はい! 早速読んでいきますね?」
イ「うん」
連「えっと……『一日だけヒロインちゃんを独り占めできるなら、何がしたいですか?』」
イ「ひ、独り占め?」
連「(こくん)」
イ「オレが、名前を、独り占め?(念を押すように)」
連「ふふ、はい。私ができること限定になってしまいますが、なんでも仰ってくださいね(にこっ)」
イ「(あああ、そんな眩しい笑顔で言うなよ。い、いわゆる裏方面のこととか、言い出せなくなるだろ……!)うーん、何がいいかなあ……はは、は」
連「?」
イ「(一日だけ、か。ゲームじゃ味気ないよな……そもそも名前って、ゲームすらしたことあるのかわかんねえし)」
イ「(カラオケは……無理だ。あの密室に二人きりとか考えただけで緊張するうえに、後が怖い)」
イ「(やっぱオレの部屋が一番かも。オレはエスプレッソ、名前はホットミルクでも飲みながら、いろんなこと喋って、それから――)」
イ「……イチャイチャ、とか?」
連「い、イチャイチャですか?(きょとん)」
イ「!?(え、オレ、まさか口に出して――)ちょ、たんま! 今のなし! この部分だけ、カット! カットしてくれ……!」
連「イルーゾォさん、あの。すごく言いにくいんですが、これ生放送なんです(おずおず)」
イ「〜〜ッ」
1分後――
イ「はあ。……逆に名前は、オレと何かしたいこと、ある?」
連「へっ? 私、ですか?」
イ「(期待の眼差し)」
連「えと、そうですね……」
連「イルーゾォさんと、ケーキ巡りに行きたいなあ(照れ臭そうに)」
イ「ケーキ?」
連「えへへ……実は前(30000hit、第3位参照)から、いつか機会があったらお誘いしたいと思ってたんです」
イ「……(驚愕)」
連「あ、でも、なかなか難しいですよね(あたふた)。やっぱり――」
イ「行こう、ケーキ巡り! 別に雨とか曇りとか気にならないし、名前が遠慮せずそう言ってくれてすげえ嬉しい。オレ、天気予報と情報誌、常にチェックしとくから!」
連「! ……はいっ」
連「なんだかごめんなさい。私がしたいことのお話になってしまって……(しゅん)」
イ「いいんだよ、オレにとっても≪したいこと≫だから。(いろいろあるけど、≪名前がしたいことをする≫。それが一番だよな)」
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