『夢主の花嫁衣裳』
連「次は……これです。『夢主さんの花嫁衣裳ですが、どんな感じの衣装がいいと思いますか?』」
ホ「おお! 花嫁か……いいねェ、花嫁」
連「は、花嫁さんだなんて/////そもそも私は――」
ホ「オルァッ!(デコピン)」
連「あうっ!? ……え? えっ?」
ホ「ったく、妙な遠慮しやがって。もう一発食らいてーか?」
連「!(額を守りながら首をブンブン)」
ホ「ハハッ! じゃあもう≪気が引ける≫とか考えなよ?」
連「……はいっ(必死にコクコク)」
ホ「しっかし、せっかくの花嫁衣裳なんだが……どうも俺は旦那っつーより、≪娘の結婚を見守る父親≫の気分になっちまうんだよな」
連「(ホルマジオさんがお父さん……)ふふ、もしそうだったら優しくて素敵なお父さんですね」
ホ「ほーう。ンなこと言われたらマジで名前の父ちゃんになるしかねェな〜! ≪娘はやらねェ≫ってちゃぶ台だったか? それひっくり返してやらァ!」
ホ「にしても花嫁衣裳か……街でもいろんなドレスが飾ってるしな」
連「はい。すごく綺麗なものばかりなので、そういったお店を見かけたりすると、やっぱり見惚れちゃいます」
ホ「ま、イタリアだと基本ウェディングドレスだからな。けど俺は和装もイイと思うぜ! 真っ白なのもあるが、色鮮やかな奴もあんだろ?」
連「えと……確か、色打掛という着物ですね」
ホ「それだそれ!」
連「ちなみに白いのが白無垢です。以前はお色直しとして色打掛が着られていましたが、最近は挙式でも着用されるそうです(メモを見ながら)」
ホ「へェ〜……なんつーか、色とか柄がはっきり出てんのがいいんだよ。特に刺繍で彩られた奴とか感心しちまう……こう、ジャッポーネ独特の美しさがある」
連「えへへ、自分のことじゃないんですがなんだか嬉しいです。ありがとうございます。……では、ホルマジオさんの回答は≪色打掛≫でよろしいですか?」
ホ「おう。その色打掛(?)で頼む!」
ホ「けどまあ、ンな衣裳でドレスアップした名前は、ますます別嬪さんになるんだろうなァ」
連「! そ、そんな……(俯き)」
ホ「ハッハッハ! ほんと照れ屋だな、お前は……この話もあと7回続くんだぜ? このままだといつか沸騰しちまうんじゃねェか?(笑いながらなでなで)」
連「うう、面目ないです」
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