『暗殺者以外の職業につくとしたら』
※なぜか少々シリアス(?)
連「それでは次の質問に行きますね? 『もしも、暗殺者以外の職業につくとしたら、どんな仕事をしたいですか?』」
ホ「暗殺以外か。あんま考えたことねーな」
連「んー、何か好きなことはありませんか?」
ホ「好きなこと、ねェ」
連「(すごく悩まれてる……)あの。実はスタンド図鑑とは別にある本を借りてきたんです。よろしければ使ってください」
ホ「マジか、悪ィな……って、なんだこりゃ。『13歳のハ○ーワー○』?」
連「はい。これはさまざまな職業を紹介した本なので、参考になればと思って」
ホ「へェ……、お」
連「! ありましたか?」
ホ「猫だな(好きなのはやっぱ)」
連「ね、こ……?」
ホ「どした?」
連「いえっ、えっと……ホルマジオさんが猫になりたいという意味ではありませんよね?」
ホ「ハハッ! さすがにそういう意味じゃあねーな! 俺はリーダーみたいな天然じゃねェし」
連「そ、そうですよね! さすがに職業で≪猫さん≫は……。私がただ早とちりしちゃっただけですよね、えへへ(びっくりした……)」
ホ「……まァ、オメーにたくさん可愛がってもらえそうだし、なれるモンならなってみてェが(ボソッ)」
連「ホルマジオさん? えと、マイクが音を取れてないようなんですが」
ホ「んァ? ……ああ、別に俺の独り言だから気にしなくていいぜ! で? 暗殺者以外の職業の話だったよな」
連「? はい」
ホ「(本をペラペラ)個人的にゃ、動物と関わるトリマーや獣医がイイと思ったんだけどよォ……」
連「ホルマジオさん?」
ホ「い、いやァ。散々命奪ってる奴が命を守る夢抱えんのはやっぱおかしいよな、って思っちまうっつーか、なんつーか……ハハ」
連「……」
ホ「名前?」
連「…………」
ホ「おーい、放送事故になっちま――」
連「暗殺者は夢を抱いてはダメなんですか……?」
ホ「は?」
連「叶う・叶わないじゃなくて、≪叶えたい≫夢を口にするのって悪いことじゃないと思うんです。それは……暗殺者とか関係ない、ですよね?」
ホ「名前……(きっと、厳しい世界の人間から言わせれば、名前の考えは≪甘ェ≫んだろうなァ)」
ホ「(けど)」
ホ「(生きる世界が限られても、まっすぐ生きようとしてる名前が、俺らにとっちゃすげー眩しいんだよ)」
ホ「ククッ、確かに名前の言う通りだなッ! 夢ぐれェ明るく掲げてやる!」
連「ふふ(いつものホルマジオさんに戻ったみたい。よかった――)」
ホ「おしッ! 俺ァもっと自分に正直になるぜ! 欲しいモンは栄光・金・酒・女、諸々だ!」
連「(のかな……?)」
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